吸水ショーツとサニタリーショーツの違いは?

吸水ショーツとは、月経時ナプキンなしでそのまま履ける、吸水機能付きのショーツのことです。クロッチ(股の部分)が数枚重ねになっており、吸水、防水などの機能を果たす仕組みです。ナプキンの使用をせずそのまま装着します。吸水量は様々なものが販売されています. 対しサニタリーショーツとは、ナプキンの装着を前提としていて内側に防水性のあるマチのついたショーツのことです。内側のマチは汚れが落ちやすく、経血が漏れにくいのが特長です。アジュマの2023年2月の調査によると、80%は吸水ショーツを知っているが75%は未経験と、多くの人が知ってはいてもまだ使ったことはない人も多いアイテムです。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000038830.html

吸水ショーツの選び方

⚫︎吸水量が多いもの
一回の月経による出血量は20mlから140mlの範囲、日数は3~7日程度が正常とされています。多い日の経血量は約30ml〜50mlが目安です。かなり個人差があるため、ご自身の出血量をカバーしてくれる吸水量のものを選びましょう。

⚫︎履き心地の良いもの
いくら吸水量が多くても、履き心地が良くないと使いたくなくなってしまいます。デリケートゾーンに直に触れるものなので、肌触りを重視しましょう。クロッチ部分やフチは柔らかいか、吸水部分は厚すぎず動きやすいか、ショーツ自体のストレッチ性はどうか?などの視点から選んでみましょう。返品保証のあるものもあり、実際に履いて試してみることをお勧めします!

⚫︎サイズがジャストのもの
フィット感が大事な吸水ショーツ。より快適に過ごすために自分に合うサイズを選ぶことが大切です。

⚫︎ナプキンの装着がしやすいもの
生理中安心快適に過ごすためのもの。家に帰るまでに漏れ出したりしないか心配しながら過ごすようではかえって逆効果。ホルモンバランスなどによって月経量が変わることもしばしばあるため、サニタリーショーツとしての使用しやすいマチ有りのデザインが◎です。

吸水ショーツの使い方

初めての方も安心、吸水ショーツの使い方をご紹介します。使い方といっても、サニタリーショーツや普通のショーツとあまり変わりません。

使用方法

1. 生理の始め頃、多い日以外

経血量が多くはない日は吸水ショーツのみでOKです。普通のショーツと同じ感覚で履くことができます。

2. 多い日

2日目、3日目の多い日は、吸水ショーツにナプキンを装着し、漏れてしまった時に安心できるよう使用するのがおすすめです!人によっては吸水ショーツのみでナプキン装着の必要がなく、快適に過ごすことができますが、経血量は個人差があるものです。ショーツが汚れてしまってからナプキンを付けると不快感が出てしまうので、不安な人は併用しましょう。寝る前などはナプキンをつけることで伝い漏れなど気にせず眠れます。

洗濯方法

1. 洗面器などで水を張り吸水部分から汚れが出なくなるくらいを目安に予洗いする
2. ネットに入れて他の洗濯物と一緒に洗う

洗濯のポイント

⚫︎汚れが乾燥し固まった場合は、セスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤でつけ置きし、すすぎ洗い後に洗濯機に入れると汚れが落ちやすくなります。
⚫︎吸収生地のダメージにつながりますので、柔軟剤・漂白剤・乾燥機の使用は避けるのがよいそうです。

吸水ショーツを実際に使ってみた感想

使用中

中でも一番嬉しいのは、夜におしりの伝い漏れを気にせずに寝られることでした。サニタリーショーツ+ナプキン使用時は多い日の夜と言っていいほどパジャマやシーツまで汚してしまっていたので個人的に感動ポイントです。また、防臭効果があるのも嬉しい点です。仕事中こまめにトイレに行けない時、臭いが気になることからも解消されました。蒸れにくく数時間トイレに行けなくても気になりませんでした。

洗濯時

予洗いの手間があります。洗濯前に水につけておいて、何度か水を換えて大まかに洗えばOKでした。おりもの程度の時は汚れた面を外側にして洗濯機に入れることで、予洗いなく洗濯のみで汚れが落ちます。サニタリーショーツも経血がついた時は予洗いが必要なので、これは吸水ショーツに限らず生理用品共通の手間と言えそうです。

出典:pixabay

吸水ショーツのメリット・デメリット


⚫︎快適さ
クロッチ部分が吸水面、防水面、制菌作用のある面などの何層かになっているタイプのものが主流のため、経血が出た瞬間に経血を吸ってくれて、サラサラな履き心地が持続します。制菌作用によって生理中の気になる臭いも抑えてくれます。

⚫︎心配&手間から解放される
ナプキンを付けたり替えたりする手間が省けます。多くない日は漏れる心配もなく日常が快適。多い日にナプキンから漏れてしまってもショーツが吸ってくれるので安心して過ごせます。
ナプキンのズレを気にする必要もないため、アクティブに活動する日に適しています。

出典:pixabay

デメリット・注意点

⚫︎ゴワつき
吸水量が多いものはクロッチに厚みがある分、普通のショーツより履いた時に若干ゴワっとする感覚がありました。

⚫︎替えが効かない
出先でナプキンのように替えられないため、量が多めの日に一日通して付けるのは衛生面が気になりました。また、どろっとした経血がでたときはショーツ内に残ってしまうことも…。自分に合った十分な吸水量を知っておくことや、多い日はナプキンの併用をおすすめします。

吸水ショーツのおすすめ2選


①ピーチジョン 吸水サニタリーショーツ

左から 平置き、内面前、内面後ろ

⚫︎価格:¥3,000(本体価格¥2,728) 2023年5月 時点

⚫︎デザイン:繊細な総レースデザインですが、ストレッチが効いていて、内側はフィット感のあるパワーネット素材になっている二重構造になっています。レース部分と吸水部分とが別れており、バック中央にゴムシャーリングが入っているため、サニタリー用品を安定させてくれます。

⚫︎履き心地:吸水部分ががっつりお尻の方まで広く、目の細かいメッシュ素材になっていて肌触りもよく通気性がいいです。

⚫︎特徴:フロントの高め位置からバックウエストまでカバーするクロッチは、薄さと快適さを追求した4層レイヤーになっており、制菌加工の防水布を使用してニオイ対策もバッチリです。

⚫︎吸水量の目安:30-40ml

⚫︎サイズ展開:S.M.Lの3種類展開。ピーチジョンではMサイズを購入をしているため同じくMにしてみました。

⚫︎感想:お尻を覆うほど広い面積に吸水面があるため、夜寝る時の伝い漏れの心配から解放されて安心して寝ることができます。
ペチャっと張り付く感じは無く、経血が出たな。という瞬間があってもサラサラとした履き心地でした。クロッチのフチの部分が圧着されているため、普通のショーツより少しゴワつきは感じたもののベタつかないのがとても快適です。

②Be-A(ベア)エアライトショーツ

左から平置き、フロント部分の透け感、内面前、内面後ろ

⚫︎価格:¥4,950(税込) 2023年5月時点

⚫︎デザイン:シースルー部分のデザインが適度に肌を見せてくれて、ハイウエストタイプでも洗練された印象になっています。クロッチ部分がマチになっていて、サニタリーショーツとしても使用しやすいです。

⚫︎履き心地:ストレッチが効いていて柔らかいです。おへそのあたりまですっぽり覆われるハイウェストタイプですが柔らかいので締め付け感を感じません。クロッチ部分も柔らかく履き心地柔らかでした。クロッチ部分はよく見るとワッフル生地のようになっていて、肌にベタっと触れず通気性がとてもいいです。

⚫︎特徴:吸水面はなんと7層になっていて、吸水速乾消臭素材、拡散抗菌防臭素材、吸収保水素材、防水消臭抗菌素材、など効果的な素材が用いられています。それを感じさせない薄さ、柔らかさです。

⚫︎吸水量の目安:60ml 多い日の日中安心

⚫︎サイズ展開:XSから3Lの6種類展開

⚫︎感想:多い日も着用しましたが、漏れずに過ごすことができました。ドバッと血が出た時は心配になりましたが問題なく、その吸水量に驚きました。クロッチ部分も1日通してずっとサラサラで快適でした。生理中ではなくても、おりもの対策として毎日履いてもいいなと思える履き心地です。

まとめ

初めて試してみた結果、なんで今まで買わなかったんだろうという後悔&優れた機能に感動しました。月に一度やってくるものだから、せめて快適に、少しでもハッピーに過ごしたいですね。

〈ライター/モリヤ〉