そもそも自己処理って必要?
暑い夏がはじまって「いつもよりVIOの蒸れが気になる」なんてことはありませんか?VIOは粘膜に近く、常に高温多湿。お手洗いや下着の擦れなど、日常的に刺激を受けていて、菌の繁殖リスクも高い場所です。しかも、夏はたくさん汗をかきます。アンダーヘアの量が多かったり、長かったりすると、どうしても清潔に保つことがむずかしくなるため、量や長さを整えて、清潔に保ちやすくすることが大切です。また、今の時期は、旅行や海などの予定に合わせて、VIOの毛をどうにかしたい!という方もいるかもしれません。そんなとき、意外と知らないのが正しい自己処理の方法。
今回は、正しい体毛ケアを小学生に伝える授業「MY FIRST SHAVE(マイ・ファースト・シェーブ)」や、ボディヘアについて話せるきっかけづくりを行う「#BodyHairPositive」といった活動を行っている『シック・ジャパン』の今泉理恵子さんに自己処理を行うときのポイントを伺いました!
VIOのセルフケア方法
① 電動トリマーで量と長さを整える
ーーデリケートゾーンを清潔に保つために最低限のケアを行うとしたら、どのようなものがおすすめですか?
「清潔に保つのはもちろん、生理のときや暑い時期の不快感を減らすためにも、VIOゾーンのための電動トリマーの使用がおすすめです。毛の量を減らしたり、長さを整えることですっきりします。毛の量が多いと、どうしても汗や経血で蒸れやすくなります。必ずしもつるつるにする必要はないので、ご自身にとってちょうどいい量や長さを見つけていただけたら。シックから販売している商品は、好みに合わせて毛の長さや量を4段階で調整できます」
ーーカミソリで剃る場合も、その前に電動トリマーでカットすることを推奨されていますね。事前にトリマーを使用するメリットは何でしょうか
「今お伝えした不快感を減らす以外にも、毛が長いまま剃ることで起きてしまうトラブルを防ぐ役割があります。毛が長いままカミソリで剃ると、毛が引っ張られて痛みを感じたり、刃の目詰まりが起きやすいので、事前にトリマーで毛を短くすることをおすすめしています。シックには、VIO専用の電動トリマーとシェーバーがひとつになった商品があるので、それを使えば、お手入れも1アイテムで完結させることができます。」
② シェービング剤を塗る
ーー剃るときに、シェービング剤などの専用アイテムは使用した方が良いですか?
「カミソリでのシェービングは、古い不要な角質除去ができるので、洗浄力が強いボディソープなどと使用すると肌がより乾燥しやすくなります。シェービング剤は、保湿成分を含むものがおすすめです。肌のうるおいを守るだけでなく、毛をやわらかくし剃りやすくしてくれるので、ぜひ使用していただきたいです。」
ーー電動トリマーを使うとき、シェービング剤を使用しないのはなぜですか?
「電動トリマーの場合、シェービング剤を使うと、毛が寝てしまって剃りにくくなってしまうためです。また、電動トリマーは刃が直接触れない設計のものを選ぶと、はじめての方にもシェービングがしやすいと思います。シェービング後は、十分な保湿を行っていただくことが大切です。」
③ 保湿ケアも忘れずに
ーーカミソリによる自己処理で、チクチク感や黒ずみを気にされる方も多いと思います。おすすめのケアはありますか?
「実は、シェービング剤を使用しなかったり、ケア後の保湿が十分でないと乾燥によるかゆみが出たり、チクチク感が出やすくなることがあります。できれば、VIO専用の保湿アイテム、もしくは普段使用しているスキンケアアイテムで刺激が少ないものを、たっぷり塗って保湿していただきたいです。また、カミソリを強く押し付けないよう気をつけることも大切です。スムーズに剃れないからといって、何度も同じところを剃り直したり、強く刃をあてると、肌を傷つけたり、肌荒れや黒ずみにもつながることがあります。肌のためにも、カミソリの刃はこまめに取り換えるのがおすすめです。」
実際に試してみた
シックの商品を使用して、さっそく教えていただいたとおりケアを行ってみました!使用感をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
電動トリマーは手軽でかんたん!
今回は、ハイドロシルク トリムスタイル ホルダーで、毛の量と長さを調節してみました。アタッチメントの取り付け位置によって、アンダーヘアの長さを変えられ「切りすぎた!」がないのが安心。毛流れに沿って、すべらせるだけで簡単に処理できました。
不安だったのは処理後のチクチク感。電動トリマーは毛の切断面が平面になるため、チクチク感を感じなかったのが嬉しいポイントでした。蒸れや衛生面が気になる、量や長さだけ調整したい方は、数秒でケアが完了します。1アイテムでトリマーもシェーバーも付いていてお得感があります。シェーバーにカバーがないので、トリマーを使っているときは、けがをしないようくれぐれも注意してくださいね。
シェービング剤で仕上がりが変わる
実は、シェービング剤を使ったことがなかった私。使ってみると、ボディソープで剃ったときとの仕上がりの違いにびっくり。剃った後の肌を触ると、うるおいが逃げていないことがわかります。カミソリをよく使っていたときは、すぐ肌に小さなぽつぽつができてしまっていたのですが、それも全くできませんでした。
ハイドロシルク シェービングジェルは、さらっとしたテクスチャー。洗い流した後、肌にべたっと残る感じがしないのもうれしいポイント。ほのかなフローラルの香りもさわやかです。
電動シェーバーなら、I・Oラインもこわくない!
IラインやOラインって、カミソリで処理するのが少しこわくないですか? そんな方におすすめしたいのが、ハイドロシルク V.I.O ダブルシェーバー。肌の上をくるくるなでるだけで、根元からしっかり毛を処理できるため、安心して使うことができます。
これも1台でトリマーとしてもシェーバーとしても使用可能。しかも、水洗いもOK。シンプルな見た目で、置いていても気になりません。個人的にも愛用し続けたいアイテムです。
保湿ケアがリラックスタイムに
トリマーやカミソリを使った後の保湿は、ジェルや泡タイプの専用アイテムがおすすめ。液だれもなくさっと塗れて、下着もすぐ履くことができます。香りがいいものを選ぶと、ケアの最後に癒されタイムに。サロンプラス V.I.O 濃密泡セラムは、保湿だけでなく炭酸による血行促進、肌のターンオーバーも期待できます。
普段はルーズな私も、シェービングしていると自然とVIOのケアに意識が向くようになりました。保湿ケアを取り入れたためか、VIOまわりの肌がうるおって、やわらかくなったような感覚もあります。皆さんもせっかくケアするなら「ただのムダ毛処理」と思わず、ファッションやスキンケアのように、自分磨きのひとつとして楽しんでみて。
まとめ
VIOの基本ケア、いかがでしたか?正しいケアを知っておけば、イベント前も慌てることなく、ご自身のタイミングで準備ができますね。インタビューの最後に、今泉さんに自己処理のメリットは「自分が心地よいスタイルを自由に楽しめること」と教えていただきました。ご自身のコンディションや気分に合わせて、ケア方法やどの程度手をかけるのかは自由です。「生理のときだけ量を減らす」「夏だけつるつるにする」など、自分に合ったスタイルを見つけてみて。
監修協力:シック・ジャパン
テキスト/みづきゆいな