生理が月に2回来る原因

出典:Canva

まずは生理が月に2回来る原因について確認していきましょう。正常な月経は周期が25日〜38日、出血期間は3〜7日です。正常な月経よりも周期が短い月経は「頻発月経」と呼びます。

頻発月経とは

月経周期が24日より短く1ヶ月の間に2〜3回生理が来る状態のことを頻発月経と言います。頻発月経は次の3つの原因によって起こると考えられています。

原因1. 黄体期が短い

一つ目の原因としては、排卵から生理が始まるまでの期間である黄体期が短いことが考えられます。黄体期は排卵が終了してプロゲステロンという女性ホルモンが増える時期です。

多くの場合黄体期は12〜16日ほど続きます。しかし、ストレスや女性ホルモンの乱れが原因で短縮することがあります。黄体期が短縮すると生理周期が短くなり、頻発月経になります。

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原因2. 卵胞期が短い

二つ目の原因は卵胞期が短いことです。卵胞期とは、生理終了から排卵までの期間のことを言い、女性ホルモンであるエストロゲンの影響で卵子を成熟させ、子宮内膜を肥大させる期間です。

多くの場合10日ほど続きますが、女性ホルモンバランスの乱れによって卵子の成熟が早まり、卵胞期が短くなる場合があります。

原因3. 排卵がない

3つ目の原因は定期的に生理の出血のようなものがあるものの、排卵自体がない場合が考えられます。何らかの原因によって卵胞がうまく育たなかったり、排卵が障害されていたりする場合に排卵が起こらなくなることがあります。

排卵がないと黄体期が短くなってしまうため、頻発月経に繋がります。

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不正出血との違い

生理が短い間隔で来ると、生理なのか不正出血なのか分からず不安に感じる人もいるのではないでしょうか。頻発月経による出血と不正出血の違いについてご紹介します。

不正出血とは

不正出血とは生理ではない時期に膣や子宮などから出血することです。普段から自分の生理の周期や出血量などを把握しておくと良いでしょう。いつもの周期と全く関係ないタイミングで起こる出血は不正出血です。

正常な生理とは

・生理周期 25日〜38日
・出血期間 3日〜7日
・出血量  20〜140ml(個人差あり)

引用:働く女性の心とからだの応援サイト「月経について」

月経量については個人差があります。また、出血量を把握することは難しいものです。ナプキンを変える頻度やナプキンにつく出血の量の感覚などでいつもの生理と様子を比べるのが良いでしょう。

生理が頻繁に来たときの対策

ここからは、生理が頻繁に来た時の対処法についてご紹介します。

生理が頻繁に来るのは煩わしいだけではなく、貧血になりやすい状態だということです。
放っておかず、対策を取りましょう。

基礎体温を記録する

女性ホルモンの分泌状態を知るために、基礎体温を測定することをおすすめします。基礎体温を測定することで、きちんと排卵が起こっているかどうかが分かります。体温の変化はわずかなので、必ず婦人体温計で測りましょう。

<基礎体温の測り方>
・起床後寝たままの状態で、婦人体温計を舌の裏側の付け根に当てる
・婦人体温計を舌で押さえ、口を閉じて測る
・体温を記録する

一般的に基礎体温は2層になり、生理から排卵までは低温期、排卵を境に高温期へと変化します。低温期が続き基礎体温が横ばいの場合などは、生理があっても排卵が起こっていない可能性が考えられるでしょう。

参考:女性の健康推進室 ヘルスケアラボ「基礎体温」

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ホルモンのバランスを整える

ホルモンのバランスを整えるために、生活の中で行うことができる工夫があります。バランスの良い食事を心がけたり、質の良い睡眠を取ることです。

極端なダイエットで生理不順を起こすことがあると知っている方は多いでしょう。バランスの良い食事はホルモンのバランスを整えるのに重要です。

また、睡眠不足になると体内時計を調整するメラトニンが少なくなります。体内時計のリズムが乱れてしまうと女性ホルモンの分泌の乱れに繋がるため、月経リズムが崩れやすくなります。

他にも、冷え対策やストレスの解消も効果的です。お気に入りのアイテムを使ってストレス解消するリラックス時間を持つなど自分を労りましょう。

早めに婦人科の受診を

とはいえ、出血の状態だけで原因を見極めたり自分だけで対処するのは難しいことです。頻発月経に限らず、いつもと生理の様子が違う場合や気になる症状が続いている場合は、早めに婦人科を受診して相談するようにしましょう。

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まとめ

生理周期が24日より短いものを頻発月経といいます。生理の様子がいつもと違う場合は婦人科に行って早めに相談してみてください。

それと同時に、普段の自分の生理の様子を把握しておくことは体調管理にとても重要なことです。基礎体温や体調の記録をつけ、変化に気づけるようにしておきましょう。


文/森野かおり