どうしてデリケートゾーンケアが必要なの?

生理用のナプキンやおりものシートの使用によって、蒸れやすく、刺激を受けやすいデリケートゾーン。しかも、デリケートゾーンはまぶたよりも薄く、繊細です。日常のちょっとしたことがかゆみやかぶれ、においなどのトラブルにつながってしまいます。

また、デリケートゾーンはほかのパーツと違い、酸性に近い場所。洗浄力が強いアルカリ性のボディソープで洗い続けてしまうと、粘膜が薄くなり、ハリやうるおいが失われていきます。その結果、性交痛が起きたり、妊娠しにくくなったり、バリア機能が損なわれ、感染症にかかりやすくなることも。

そんなトラブルから身を守るには、毎日のデリケートゾーンケアや習慣を見直すことが何よりも大切です。

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デリケートゾーンはどうやってケアすればいいの?

顔のスキンケアと違って、意外とどうすればいいのかわからないデリケートゾーンのケア。ここでは、毎日のケアでおさえたいポイントを4つお伝えします。

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専用ソープでやさしく洗う

洗浄力が強いアルカリ性のボディソープで洗うと、デリケートゾーンの老化が進んでしまいます。だからといって、十分に洗わないとにおいやかゆみのもとに。専用のソープを使って、洗うようにしましょう。具体的な洗い方は、下記の4ステップ。

1)ぬるま湯で予洗いする
ソープを使って洗う前に、35度〜37度のぬるま湯で汚れを洗い流しましょう

2)たっぷりの泡で前から後ろに向かって洗う
ソープをしっかり泡立てて、たっぷりの泡と指の腹を使って、なでるように洗います。後ろから前に向かって洗うと、肛門の近くにある細菌が膣に入って炎症を起こしてしまうかもしれないので、気をつけて

3)洗うのは外陰部まで
ひだがあり、垢がたまりやすい外陰部もやさしく洗いましょう。膣内は自浄作用があるので洗わなくてOK

4)ぬるま湯でしっかりと洗い流す
すすぎ残しがあると、かゆみなどの原因になるので注意して

繊細な部分なので、シャワーの水圧はいつもより少し弱めに設定すると良いでしょう。

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専用アイテムでしっかり保湿

刺激を受けやすいデリケートゾーンは、ほかのパーツ以上にシワやたるみが出やすいところ。また、乾燥すると、かゆみや黒ずみの原因になるだけでなく、うるおい不足によりバリア機能が低下してしまいます。膣炎などにかかりやすくなることもあるため、日頃から顔と同じように保湿をすることが大切です。

皮膚が薄いデリケートゾーンは、有害物質なども吸収しやすく、顔以上に繊細です。pH値や成分が考慮された専用アイテムを使うのがベターです。

ムダ毛処理に要注意

VIOの毛を処理するのに、カミソリを使っていませんか?カミソリは肌へのダメージが大きく、黒ずみの原因になります。自分で処理したい場合は、専用の電気シェーバーを使うのがおすすめ。また、VIO脱毛を行い、自己処理の頻度を減らすことも検討してみて。

出典:パナソニック VIOフェリエ ¥2,750

バランスの取れた食事や良質な睡眠

実は、生活習慣の乱れもデリケートゾーンの老化につながります。偏った食事や睡眠不足、大きなストレスは肌のターンオーバーを邪魔してしまいます。デリケートゾーンだけでなく、体調や美容のためにも栄養バランスや睡眠の質を考えた生活を送りましょう。

おすすめケアアイテム12選

続いて、おすすめの専用アイテムをご紹介します。実際に使ってみて「よかった」と思える商品やその使用感もお伝えするので、選ぶときの参考にしてみてください。まずは、おやすみ前のケアで使用するアイテムから。

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ソープ・石鹸

石鹸やリキッドタイプ、フォームタイプなど今はたくさんの種類があります。どの商品を選ぶかは、好みの使用感に合わせて決めると良いでしょう。

すっきりとした使用感がお好みの方には、ARGITAL(アルジタル)のデリケートハイジーンソープがおすすめ。洗った後はスーッとした爽快感があり、特に汗をかきやすい暑い時期に使いたくなるアイテムです。

出典:アルジタル デリケートハイジーンソープ ¥2,860

ボディ用との使い分けがめんどうな方におすすめしたいのが、I'm La Floria(アイムラフロリア)のデリケートボディウォッシュ。デリケートゾーンに合わせた弱酸性のアミノ酸洗浄成分を使用しながら、泡立ちも良いため全身に使えます。
洗い上がりはおだやかで、まるで本物の生花のようなイヴピアッツェローズの香りも癒されます。

出典:アイムラフロリア デリケートボディウォッシュ ¥3,740

Writer's Choice

私のおすすめは、Waphyto(ワフィト)のインティメイト フォーミングウォッシュ。

出典:ワフィト インティメイト フォーミングウォッシュ ¥2,750

泡で出てくるフォームタイプで、プッシュするだけでクリーミーな泡が作れる手軽さがポイント。

やさしい洗い心地で、流した後もまったく突っ張りません。また、ほのかに香る柑橘と花のような香りが心安らぎます。天然精油を用いており、毎日のバスタイムをより贅沢なものに変えてくれます。

化粧水

顔と同じように、洗った後は水分を補給してあげることがたいせつです。使用するアイテムは、ジェルタイプのローションが液だれもなく塗りやすくておすすめです。

INTIME(アンティーム)のアンティーム ローズ ローションは、今年の3月にリニューアル。保湿力の高いダマスクバラ水に加え、CICAを含む7種の植物成分を新たに配合しています。

出典:アンティーム オーガニック アンティーム ローズ ローション ¥3,300

Waphyto(ワフィト)のルブリカントは、愛知県東三河の植物の恵みをベースに配合しているのが特徴。合成着色料・合成香料・パラベン・石油系界面活性剤・フェノキシエタノール・エタノールすべて不使用なところも安心です。

出典:ワフィト インティメイト フォーミングウォッシュ ¥2,750

どちらも、摩擦などによるダメージが起きやすいおしりや鼠蹊部のくすみケアにも使えるのがうれしいポイント。

美容液

お悩みに合わせた+αのケアをしたいなら、美容液を取り入れてみるのも良いでしょう。

WRAY(レイ)のナチュラルオイルフォーセンシティブは、美容液のように使えるデリケートゾーンケアオイル。産前の会陰マッサージや妊娠線の予防、出産前後の乳頭ケアにも使用できるため、特に出産前後の女性におすすめです。乳幼児のお尻や乾燥のケア、ベビーマッサージにも使えるため、子ども用にアイテムを買い足す必要もなくなります。

出典:レイ ナチュラルオイルフォーセンシティブ ¥4,600

Writer's Choice

I'm La Floria(アイムラフロリア)のデリケートブライトニングセラムは、透明感のある肌を目指したい方におすすめ。うるおいを与えるだけでなく、有効成分の働きによりメラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防いでくれます。

出典:アイムラフロリア デリケートブライトニングセラム(医薬部外品) ¥7,480

さらっとしたみずみずしいジェルは、塗ってみると肌にすーっとなじみ、すぐに下着を着けても気になりません。ブーケを受け取ったときにふわっと香るような、自然なイヴピアッツェローズの香りも心が満たされます。

クリーム

お風呂あがりにいろんなアイテムを使うのがめんどうな方は、アウトバスアイテムをクリーム1本に絞ってしまうのも手。

est’re(エストール)は、産婦人科医監修のブランド。デリケートソフトジェルクリームは、還元発酵乳酸菌®(皮膚コンディショニング成分)がデリケートゾーンの常在菌のひとつである善玉菌をサポートし、肌環境を整えてくれるのが特徴です。

出典:エストール デリケートソフトジェルクリーム ¥8,800

Writer's Choice

私のお気に入りは、ARGITAL(アルジタル)のデリケートハイジーン ニアウリクリーム。天然のバリア作用を持つニアウリが使われています。ニアウリは、ニューカレドニアやマダガスカルではオイルやエキスが薬局などで売られ、さまざまな用途で使用されている植物で、肌荒れやかさつきから肌を守ります。

出典:アルジタル デリケートハイジーン ニアウリクリーム ¥3,850

乳液のようなクリームは肌になじみやすく、鼻をぬけるすっきりとした香りと清涼感のある使い心地がくせになります。気軽にトライしやすいミニサイズも販売されています。

拭き取りシート

日常生活でデリケートゾーンはたくさんの刺激を受けています。余力があれば、おやすみ前に加えて、日中もデリケートゾーンを労わるケアを。


特に気をつけてほしいのは、トイレに行ったとき。ごしごしと強い力でデリケートゾーンを拭いていませんか?強い摩擦は肌トラブルのもと。トイレットペーパーを使うときは、やさしく抑えるようにして拭きましょう。
生理中などで、きれいに汚れを拭きたいと思ったときは、デリケートゾーン用のふきとりシートがおすすめです。

NATRACARE(ナトラケア)のオーガニック フェミニン ウェットシートは、デリケートゾーンと同じpH値に調整されているだけでなく、カレンドラやカモミールが敏感な肌を守り、すこやかに保ちます。携帯しやすいサイズや、バッグに入っていても違和感のないパッケージがうれしいですね。

出典:ナトラケア オーガニック フェミニン ウェットシート ¥693

Rael(ラエル)のナ​​チュラルリフレッシュシートなど、使用後はそのままトイレに流せるタイプのものもあります。

出典:ラエル ナ​​チュラルリフレッシュシート ¥880

ミスト

日中の保湿ケアやリフレッシュアイテムとして、ミストを使用するのもおすすめ。Waphyto(ワフィト)のインティメイト ミストは、汚れのふき取りに使えるだけでなく、においやべたつきなどの不快感にもアプローチ。汗による蒸れなどが気になりやすいこれからの季節にトライしてみては。

まとめ

いかがでしたか?フェムケアは一見めんどうですが、はじめてみると女性であることを楽しみ、自分を労わるしあわせな時間に思えます。自分にぴったりなアイテムを見つけて、自分の体をめいっぱい可愛がってみて。

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