かかとのガサガサについて医師に聞いてみた
Q. かかとがガサガサになる原因は?
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層からできていますが、表皮の一番外側にあるのが角質層です。角質層は、刺激を与えると抵抗しようとして皮膚が厚くなります。かかとは全体重がかかる部位であり、日常的に刺激を受けるため、角質が厚くなりやすいです。
通常、角質はある一定の厚さになったら剥がれ落ちますが、かかとは皮膚のターンオーバーが遅い部位であるため剥がれ落ちず、肌の細胞間脂質と呼ばれる肌の潤いを作る役割も上手く機能しないため、水分があまり作られないまま角質が成長してしまいます。
また、角質層は皮脂と呼ばれる油の膜で覆われていますが、かかとは皮脂が少ない部位のため乾燥が進みやすいです。水分不足のまま厚くなった角質により、かかとはガサガサになってしまうのです。
Q. かかとのガサガサの治し方は?
まずは専用のクリームを塗って、皮脂が少ないかかとに油分を足してあげるのが効果的です。
角質に水分と油分、そして角質を柔らかくする成分を入れることで、自然と皮膚のターンオーバーが促進されて、かかとのガサガサが良くなっていくでしょう。
かかとの角質が厚くなりすぎて重度の場合は例外ですが、かかとがガサガサしていたり、少し厚いくらいの場合は、やすりなどで削るケアをすると、逆に刺激となってしまい更に角質が厚くなる可能性があります。
むやみにかかとを削らずに、まずはしっかりクリームを塗ることが大切です。
Q. かかとのガサガサにはどんなクリームがおすすめ?
尿素配合のクリームがおすすめです。
尿素には水分を引き込み、角質を柔らかくする効果があります。そしてもともと自分の肌にあるものなので刺激もありません。
また、尿素には角質を自然に剥がす効果があるため、かかとの角質をゆるやかに剥がしながら、皮膚のターンオーバーを促してくれるでしょう。
Q. かかとケアのクリームはいつ塗るのが効果的?
クリームを塗るのはお風呂上がりが効果的です。
入浴後は、お風呂のお水が少し残って、肌が一瞬潤っている状態になります。ただ、その時に何もしなければ、水分は蒸発してしまうため、クリームを塗って水分を入れてあげましょう。
Q. かかとがガサガサにならないための対策はある?
ガサガサになる前に、毎日のケアをする以外ありません。
かかとは、元々皮脂が少なくて、刺激を受けやすく、ガサガサになりやすい部位です。日頃から水分を入れて、保湿していくことが大切です。