月経ディスクとは
月経ディスクは、膣内に挿入し、経血を溜めるタイプの生理用品。浅いカップのような形をしているのが特徴です。
月経カップとの違い
同じ経血を溜めるタイプの生理用品である、月経カップとの違いは大きく2つ。
1)挿入する位置
月経カップは、カップの先端が隠れるまで入れればOK。つまり、腟口に近い場所で使用します。対して、月経ディスクはさらに奥、子宮頸部の下に入れて経血を受け止めます。
このため、タンポンや月経カップ以上に、装着したときの違和感が少ないとされています。
2)形状
月経ディスクはカップの口が大きく開いているのに対し、月経カップは少し小さめ。これは、先ほどお伝えした挿入位置の違いによる差。どちらも折り曲げて、膣内に挿入するという点に違いはありません。
月経ディスクの使い方
月経ディスクを使うときのステップは次のとおり。
使用前後の煮沸消毒
90°以上の沸騰したお湯に5〜10分入れ、煮沸消毒を行います。
使用後はもちろん、使用前も忘れずに。
消毒には、専用アイテムの使用がおすすめ。水と月経ディスクを入れて、電子レンジであたためるだけで消毒が完了します。
お手入れ自体がめんどうな方は、使い捨てタイプの月経ディスクの検討もおすすめ。後ほど私のおすすめアイテムをご紹介します。
折り曲げて、挿入
清潔な指で、リムと呼ばれるディスクのフチをぎゅっと折り曲げ、挿入します。
ここで大切なのは、子宮頸部がディスクにおさまるように、指で奥側のリムを押し込むこと。子宮頸部を覆うようにディスクを入れることで、しっかりと経血をキャッチしてくれます。
取り出す
挿入時同様、清潔な指でディスクを取り出します。手前側のリムを水平にゆっくり引き抜くようにすると、血がこぼれにくくおすすめです。
実際に使ってみて感じたこと
ここで、私が実際に使ってみた感想をご紹介します。
挿入に勇気が要る
月経カップ以上に奥に指を入れなければならない月経ディスク。私の場合、少し爪が長いときに使用したため、爪が膣内を傷つけないようかなり気を遣いました。
慣れが必要なのはどちらもいっしょですが、月経ディスクはよりリラックスした状態で挿入する必要がありそうです。
蒸れ、かゆみ、においが気にならない
ナプキンや生理ショーツを使用するときは、蒸れや蒸れからくるかゆみが付きもの。特に夏場は汗もかくので、においが気になる方も多いのではないでしょうか。
月経ディスクを使用すると、経血を膣の奥でキャッチするため、そんなお悩みも解消できます。
良いとこ取りの使い捨てタイプ
めんどくさがりな私は、月経カップも月経ディスクもとにかく手洗い、煮沸が億劫だなと感じていました。
そんな人におすすめなのが、使い捨てタイプの月経ディスク。私が使用した「MOLARA(モララ)」は、初の国産ブランド。日本製という安心感だけでなく、経血を受け止める部分がフィルムのため、持ち歩くときかさばらないのもうれしいポイント。
月経ディスクのメリット&デメリット
最後に、月経ディスクのメリットとデメリットをまとめます。
ご自身に合うかどうかの参考にしてくださいね。
メリット① 違和感のなさ
タンポンも月経カップも正しい位置まで入れれば違和感は感じにくいと言われていますが、ふと何かが入っている異物感を感じることがありました。対し、月経ディスクはさらに奥に入れるためか、ほとんどそれを感じずに過ごすことができました。
また、経血が流れてくるどろっとした感覚がないのもうれしいポイントでした。
メリット② 漏れにくさ
子宮頸部を覆うように挿入するためか、体を動かすとずれてしまうナプキンや、カップがうまく開いていないと漏れてしまう月経カップと比べると、経血が漏れてしまう確率が少ないように感じました。
デメリット①経血がはねることがある
ディスクを取り出すときに、引き抜いた勢いで血がはねてしまうことがありました。私の場合、床に少し飛んだだけでしたが、洋服についたらかなりショックを受けていたと思います。取り出すときは、ゆっくり慎重にがおすすめ。
デメリット② トキシックショック症候群(TSS)のリスク
タンポンや月経カップと同じく、トキシック症候群のリスクがあります。黄色ブドウ球菌の産生する毒素が原因で起きる症状で、清潔でない手指でディスクを出し入れしたり、長時間使用したり、取り出し忘れなどにより黄色ブドウ球菌が増殖し、毒素を産生しやすくなるといわれています。
発症はまれと言われていますが、リスクを避けるためにも、使用方法はしっかり守りましょう。使い捨てタイプはこまめに取り替えを。シリコンタイプは、こまめに経血を捨て、消毒して清潔に保ちましょう。
まとめ
いかがでしたか?使い方やメリット&デメリットを正しく把握して、自分に合ったアイテムを選んでくださいね。毎月の生理期間が、少しでも快適になりますように!