爽やかにおタクを解説。
タカハシさんって何おタクなんですか? あと、おタクとそうじゃない人の境界線ってなんだと思いますか?(夢さん・20歳)
「好きなものは漫画、映画、特撮、音楽、アナログゲーム、蕎麦、、、」
ー多いですね〜(笑)。
「でも全部の漫画に詳しいわけじゃないし、映画も何でも見てるわけじゃないよ。自分が好きなものをものすごい好きってだけです」
ーなるほど。どのジャンルが一番古くからお好きですか?
「期間で言ったら特撮が一番長いですね。最初の記憶がウルトラマンだから」
ー筋金入り!(笑) おタク的知識とか情熱とかって、忘れたり飽きたりしないんでしょうか。
「しないんですよね。たぶん、ある種の貧乏性なんだと思う。取りこぼしたくないんだろうね、すべてを。全部覚えてたいし、墓まで持ってたい」
ーずっと覚えてるの大変じゃないですか?
「うーん、頑張って覚えてるわけじゃないんだけどね。『ポケモン言えるかな?』ってあったじゃん。あれですよ、俺の人生。全部言えるかな?っていう。いつの間にか言えるようになっている! その無意味さに意味があるっていうか」
ー深い…。深すぎてよく分かりません。
「おタクとそうじゃない人の違いって、自分で面白さを発見できるかってことなんですよ。くだらないもの、無意味なものの中に能動的に面白さを見つけようとしてるんだよね。面白いものを与えられて面白いって言うのは、別におタク的なことじゃないんです。これ、そうでもないな〜ってものを与えられて面白がれるところを発見する人がおタク的なんですよ」
ーそれってもはや才能ですね。
「映画とか漫画とかで、おタクが書いた紹介文を読んで”この作品めっちゃ面白そう!”って思っても、作品見たら超つまんない、ってことがよくある(笑)。あれはおタクの力だよね。そんなに面白くないのに、ここが実は面白い!こんな風に見たら面白い!って言えちゃう。面白乞食だよ」
ーおもしろこじき(笑)。でもそれ聞いたら、おタクであったほうが絶対に人生楽しいですよね。
「間違いないでしょ。100%そう。でも忙しくなりますから、面白いこと増えちゃって。すべてを得ることはできないから」
ー(笑)。
「たとえばおフェロ女子の皆さんからしたら、カードゲームのカードに1万円出すなんて、何その価値観?って感じると思うけど、でもそれって人間にしかできないことだから」
ーほ、ほう(笑)。
「人間って紙切れ1枚に1万円の価値をつけてきた生き物だから。無意味の中に意味を求めてきた生き物なんです」
ー極めて人間的な営みであると。
「そう。だから人間っていう種がどんどん進んでいったら、そういうおタク的価値観が色々な方向に広がっていくんじゃない? 特に男性はそういうとこ大きいんで、大目に見てもらえると…」
ーなるほど…。おタクの方と話すと話が壮大になる、ってことが分かりました(笑)。
・カップルで冷静に話し合うなら図に描こう。
・おタクであると人生は楽しい。
♡おフェロなお悩み大募集♡
arの公式Twitterへのリプライか、ハッシュタグ#おタク男子の処方箋 をつけてツイートしてください! タカハシさんがスパッと解決してくれるかも♪
タカハシヒョウリ
(c)勝永裕介
【ミュージシャン】
ロックバンド”オワリカラ”と特撮バンド”科楽特奏隊”のギター/ヴォーカル、ソロの音楽活動など。
【イラストレーター】
グロカワキャラ”小腸はみ出し夫”の生みの親など。
【執筆家】
いくつかのWEBサイトで連載など。
【ハイブリッドおタク】
バンドのフロントマンの固定概念を覆すガッチガチな情報量と批評眼/語り口、そしてポンコツさ。
愛するのははゴジラ/ウルトラマンを始めとする<特撮>全般、映画、アニメ、マンガ、お笑い、ゲーム、蕎麦など。
特技は<才能の無駄遣い>
座右の銘は<世界の創作物に愛を>