やっぱ昔からカリスマだった?

バンドマンの方に質問です。自分が他の人より歌がうまいと気付いたのはいつですか?(りーりーさん・25歳)

子供の頃に、先生に褒められたのは歌だけだったなぁ。あとちょっと絵。小学校の音楽の先生がわりと有名な合唱の先生だったんですよね。それで授業ですごい歌を褒められたことはある。歌なんて意識して歌ったことなかったから、それで”え、わたし歌っていいんですかね“って思ったのはある。それで歌うのと、絵描くのは昔から好きですね」

ーへぇ〜。バンドマンになろうと決めたのはいつ頃ですか?

「バンドやりたいと思ったのは高校生ぐらいの時。もともとはずっと漫画家志望だったんですよ。中学生の時は漫画描いて投稿とかしてた。絵が好きだったし、モノを作るのとか、ストーリーやキャラクターを考えたりするのが好きなんですけど、でも漫画描き続ける根気も才能もなかった

ーでも、たしかに絵がお上手なイメージあります。

「そんな時に、アメリカのNIRVANAっていうバンドを聴いて衝撃を受けて、パッションさえあれば自分にもできちゃうんじゃないか?と思って音楽を始めたのが高校生くらいの時ですね」

ーそれでプロに! すごいですねぇ。

「でもあんまり人に語れるほど、ミュージシャンになるために努力した記憶がないんだよなぁ…(笑)。やりたいことやってたらこうなった、って感じです。そもそも普通の仕事は絶対無理だと思ってたんで。起きられない、たどりつけない。だから就活的なこともしなかった」

ー(笑)。

「ただ自分が面白いと思うモノを作って、どこかの誰かが喜んだらいいなっていう気持ちはあったんですよね。しかも、それがけっこう個性的で、素敵だって自信があった、僭越ながら。あと、1人で全部やるより、他人の血が入って予想外のことが起きるのが好きなんです。バンドって生き物で、4人でやったら4人の色が出てきて、最終的には自分の予想どおりにはならないから、そういうところが面白かったかな」

ーそれでソロじゃなくバンド志向だったんですね。その時に初めてギターを持ったんですか?

「そう。だから僕はすごく遅いんですよ。ギターをちゃんとやり始めたのはバンド始めてからだから20歳とかだし、何の素養もなく適当に始めたっていう感じ。だから漫画描いてた時とそんなに変わらない気持ちで音楽を始めた。ペンがギターや歌になっただけ。今は文章書くのも同じ感じ。バンドマンになったけど、イラストも描いてるし、文章も書いてるんで、一応やりたいことって全部やることになるんだな、って思ってますね」

ーほう〜。マルチ!

「ただ、やっぱ音楽が一番ダイレクトにやれたんだよね。たとえば漫画って完成までワンクッションの時間がかかるけど、音楽って作ったその瞬間できるから。それがすごく気持ちいいと思ったし、バンドの場合それでいきなり合わせられる。何もなくても4人揃ったら音楽になる。それがものすごい面白かったんで、そこのスピード感が好きです」

ーそんな背景があったんですね。歌自慢の質問から、図らずもバンド結成までの秘話を聞けてよかったです(笑)。

今週のまとめ
・カップル同士で対等な関係性を築く努力を。言うのはタダ!
・先生に歌を褒められた原体験からバンドマンに!


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タカハシヒョウリ
(c)勝永裕介
【ミュージシャン】
ロックバンドオワリカラと特撮バンド科楽特奏隊のギター/ヴォーカル、ソロの音楽活動など。

【イラストレーター】

グロカワキャラ小腸はみ出し夫の生みの親など。

【執筆家】

いくつかのWEBサイトで連載など。

【ハイブリッドおタク】

バンドのフロントマンの固定概念を覆すガッチガチな情報量と批評眼/語り口、そしてポンコツさ。

愛するのははゴジラ/ウルトラマンを始めとする<特撮>全般、映画、アニメ、マンガ、お笑い、ゲーム、蕎麦など。


特技は<才能の無駄遣い>
座右の銘は<世界の創作物に愛を>