おタク男子が世のおフェロ女子に物申す!
読者の乙女なお悩みに、バンドマンおタク男子の彼が思いもよらない変化球で答えます。

恋も仕事もおしゃれも夢も。人生に迷ったらあの人に相談してみよう!


答えてくれるのは、ロックバンド・オワリカラのタカハシヒョウリさん。


↑音楽家時のタカハシさん (c)勝永裕介

特撮おタク時のタカハシさん


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今回は、夏のエモさについて考察。

夏といえば恋?

なぜ人は夏になると恋をしたくなるんだと思いますか? テレビや雑誌でも、夏は恋しよう♡みたいな煽りが多い気がするんですが…。(パールさん・29歳)

「なぜなんだろう、これ。たしかに夏の恋の歌も多いね」

夏=ロマンティックな季節、ってar編集部もなぜか考えてます。

「僕はあんまり夏を特別視したことなかったけど、こないだ人生で夏って80回くらいしかないんだって言われて、そうやって数字で言われるとけっこう希少だな!と思った。”うわぁ、そんなにレアなら夏を逃したくない!”って初めて感じました」

ーそう言われれば少ないですね。

「夏なんて何度でも来るって思ってたけど、歳とってからの夏だとまた話が変わってくるだろうし、いわゆる青春というか、物心ついてから元気で迎えられる夏って、実質30回くらいしかないよなぁって。そう考えると夏を大事にしなきゃと思った」

ーでも、春も秋も冬も80回しかないですよ。

「う…! いやほら、でも冬のイベントとか楽しみって、夏のと違って老後でも楽しめそうじゃん。夏に若者たちが水着で海辺を駆けてるのと、冬に家族で室内クリスマスパーティしてるのとは、鮮度みたいなものが全然違うと思うんだよね」

ーそっか。でもバンドマンの方って、あんまり海辺で駆けてるイメージないんですけど。

「いや、僕は必ず毎年夏に海行くんで。多分行かなかった年はない」

ーえぇっ。海行って何するんですか?

泳ぎます

ーうっそ! 意外すぎる! バンドマンは真夏でも長袖着てるようなイメージでした(笑)。

「よく言われますが、海で泳ぐのがすごい好きなんですよ。大海原に浮かんでるのが。それから海の家もすごい好きなの。というか”海の家のラーメン”愛好家ですね。あれって海の家以外では食べれない、ちょっと特別なものじゃないですか」

ーあ〜…(?)。たしかにそういう夏にしか食べれない好きなものがある人は、ますます希少かもしれませんね。

「あの業務用スープや業務用チャーシューの味…、のびた麺…、めっちゃしょうもないのに他じゃ食べれないっていう、独特の味わいがありません?」

ーお祭りの屋台の焼きそばみたいな感じですか?

「あぁ、そうそう! しかも海の家でラーメン食べる時って、全身濡れてて砂とかついててちょっと気気持ち悪いんだよね。砂がついた状態でラーメン食べれるの、海の家だけだからね! しかも、海の家で働いてるヤンキーっぽい人を眺めながら、普段は何やってる人なのかな〜とか思いながら食べるわけですよ。そういうのも含め、いいんだよ。全てがパッケージングされてるんですよ…」

ーへぇ。たしかに聞いてると、夏特有のエモさみたいなのが何となく分かるような。

「しかも海って、行ってただ浮いてりゃいいから。何も準備とかしないで思いつきで行っても、何とかなる感じがイイ。山は準備しないとダメでしょ。って全然この質問に答えられてないですけど」

ーたしかに(笑)。つまり夏は希少だってことですよね。

「そうそう。限定感、プレミアム感が夏を特別にしてるんだよ」

ー今だけ!っていう特別感に気分も高揚して、なんだか恋もしたくなる…と。皆さん、貴重な夏を逃しちゃダメですよ〜!

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