夏はどうしてロマンティックな季節なの？【タカハシヒョウリ おタク男子の処方箋】

なぜ徹夜する羽目になるのか問題。

やらなきゃいけないことをギリギリまで放置してしまいます。もっと効率よく作業するにはどうしたらいいですか？　あと〆切直前に眠くてしょうがない時はどうしたらいいですか。(ライターやってますさん・29歳)

「これは俺が聞きたいよ、まじで…」

ーどうしてるんですか？

「眠い時は寝る。そしてギリギリで泣く。でもそれが許されないレベルの話でしょ？」

ーそりゃそうですよ。ペンネーム”ライターやってますさん”だから、お気持ちお察ししますって感じですけど(泣)。

「僕の場合は深夜の作業って、書きもの系とか、曲のミックスとかが多いけど…普通に深夜ファミレスに行ってやってますね」

ーうわ、普通だ(笑)。

「家に楽しいものが集まりすぎて、もう家が世界で一番仕事できない空間になっちゃってるからね。まず脱出します」

ーこんなに暇だったのに何もやってねえ！みたいなこと、大人になった今ほどありません？

「うぐぐ…そりゃ死ぬほどあるね。気づいたら1日中ヒストリーチャンネルでお宝探偵団見てたっていう」

ーおぉ…。

「でもそういうのって、大抵ノリでやっちゃうのが一番いいんだけどね」

ーノリ？

「グルーヴです。たとえば”こういう曲書いてください”って仕事で言われた時に、”あ、そういう感じね！”ってその日帰ってすぐやったやつが、結局一番いいんだよ」

ーあ〜、めっちゃ分かります！　プロの方でもそうなんですね。でも心のどこかでは”いや、もう一晩やるともっとよくなるかも…”って思ってたりしません？

「するけど、もうちょっと粘って根本的によくなったこと、今までで一度もなかったね。もちろんそれをブラッシュアッシュしていく作業は後からやるけど、取っ掛かりの部分はノリが一番大事かな。ノリってその一瞬を逃すと、以降はもうなかなか出ない。だから俺の場合は、仕事で打ち合わせしてから家に帰るまでの間に、だいたい出来てるパターンが多い」

ーすごい！

「青写真としては大抵それがベスト。逆に言うと、話を終えた段階で何も出てこないってことは、”そうか、こういうモンね”って納得できてないってことだから。そうするともうちょいビジョンの方を詰めないとダメっていうことかな」

ー自分から出てくるところまでいけてないと。

「うん。自分の中で”あぁ、こういう感じか”ってストンと腑に落ちた瞬間に、もう6割くらいはパッと出来てる。そのあとの作業で残りの4割を形にするって感じかな」

ーなるほどな〜。クリエイターっぽい。

「でもまぁ、この質問の回答としては、”そんなに忙しかったことがない”ですね。お仕事お待ちしてます」

ーワハハ(笑)。

「大事なのはノリですよ。グルーヴです」

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タカハシヒョウリ
(c)勝永裕介
【ミュージシャン】
ロックバンド”オワリカラ”と特撮バンド”科楽特奏隊”のギター/ヴォーカル、ソロの音楽活動など。

【イラストレーター】

グロカワキャラ”小腸はみ出し夫”の生みの親など。

【執筆家】

いくつかのWEBサイトで連載など。

【ハイブリッドおタク】

バンドのフロントマンの固定概念を覆すガッチガチな情報量と批評眼/語り口、そしてポンコツさ。

愛するのははゴジラ/ウルトラマンを始めとする＜特撮＞全般、映画、アニメ、マンガ、お笑い、ゲーム、蕎麦など。

特技は＜才能の無駄遣い＞
座右の銘は＜世界の創作物に愛を＞