arwebについに降臨!ロバート秋山竜次さんが登場♡

あの人気キャラクターのことや、10年間の振り返りまで、読むと元気が出るロバート・秋山さんのインタビューをどうぞ!さらにarwebだけの神々しいシューティング(ご利益ありそう⁉)も必見♡

「ご来場前に胃薬を飲むか、キャベツを胃に敷いてきたほうがいいと思います」

このたび、「10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会」という胸やけ必至の展覧会をやることになりました。10年間、月に一回、後半は2カ月に一回くらいのペースでひたすら動画を上げ続け、いまでは100を超えるキャラクターがいます。この展覧会はそのクリエイターたちが勢ぞろいするので、みなさんが胸焼けするんじゃないかと思ってこのタイトルにしました。

――ご紹介ありがとうございます。観るだけではなく、アトラクション型のイベントも計画されているそうですね。

遠近法でしか仕事を受けない天才子役「上杉みちくん」とお芝居ができる劇団ブースだったり、世界をまたにかけるファッションデザイナー「YOKO FUCHIGAMI」先生の専属モデルになれるランウェイを作ってみたりと、とにかくいろんなことを考えています。「マジでしつこいんだけど」とゲッソリしないよう、ご来場前に胃薬を飲むか、キャベツを胃に敷いてきたほうがいいと思います。それくらい10年分の思いの詰まったイベントですので、ぜひこの夏に来ていただきたいです!

ロバート・秋山竜次

――前回の展覧会では、クリエイターご本人と触れ合えるチャンスもありました。今年もまさか…?

もしかしたら夏休みの間に、誰かが来るかもしれませんね~(ニヤリ)。

ロバート・秋山竜次

――この10年間、クリエイターズ・ファイルは同じスタッフさんと作り続けているそうで、製作は阿吽の呼吸ですか?

まず僕がこのキャラクターをやりたいと提案して、頭を抱えるのはスタイリストさんやメイクさん。ミイラの「ロイペル12世」は、メイクさんが“ミイラといえばカサカサしてるだろう”と考えてくれて、僕の顔にティッシュみたいなものを貼っていました(笑)。そうやって文化祭のように作り上げるは楽しいですね。世界一クリエイティブな大型犬「ロルフくん」の時も「犬って言い出したぞ…」と、みんなでわちゃわちゃ考え始めるんですよ。クリエイターズ・ファイルは特殊メイクを使わず、普通の衣装やメイク、ホームセンターにあるものを組み合わせてそれっぽい見た目にするので、僕はそこからなんとか犬に見えるように演じる。その連携プレーは10年間で培われたものです。

ロバート・秋山竜次

結果「それにしか見えない」完成度の高さが評判に

透明感がありすぎる17歳の女優「藤原采」は、どんなに目を凝らしても40代のおっさんにしか見えないんです。でも、スタイリストさん、メイクさん、光の当たり具合を熟知したカメラマンさんも含めて試行錯誤していると、100枚に1枚ぐらいは奇跡的に透明感のある少女になる。そのサムネに使える1枚が撮れたらこっちのもんです!

藤原采は本当に透明すぎて驚きました。

女性キャラクターは人気が高い印象です。ウエディングプランナーとか、ファッションデザイナーとか、寮母さんとか。YOKO FUCHIGAMI先生なんかは、ノープランでも2、3時間はしゃべっていられます。“多分こうだろうな”という言動がどんどん思い浮かぶのは、もともと熟女好きで引き出しを多く持っているからかもしれません。そこに母親の要素も入ってきたりして、地元の九州寄りのおばちゃんになりがちなのは気をつけないと…(笑)。

伝説の寮母・藤木みず江はYouTube公開9か月で、再生回数320万回を超えたヒットクリエイターですね。

母性を持って学生たちと触れ合う熟女が見事に誕生しました。この時は、ショートカットで、髪質が硬くて、前髪が揃ってる系のヘアスタイルにこだわりたかった。で、思い浮かんだのは『なるほど!ザ・ワールド』でモンチッチみたいな髪形しているレポーターさん。その方の写真を探し出して、なんとか似ているかつらを取り寄せることができました。三角巾をかぶるとサマになっていましたね~。

ロバート・秋山竜次

女性キャラの場合、衣装のサイズを探すのも大変そうです。

事前にリハーサルや衣装合わせはないので、基本的に撮影の当日に着て鏡で見ます。架空のテーマパークのプリンセス「スヌーズ姫」の時はドレスが入らなくて、一着しかないのにどうするんだ⁉とざわつきました。するとスタイリストさんが救急医療のドラマみたいに、ドレスの後ろを下からスーッとハサミで切り裂いて左右を紐でつないでくれて、背中丸出しの状態で、みんなでケラケラ笑いながらやりました。そんなハプニングはしょっちゅうです。

スタッフさんも一丸となってハプニングを笑いに変える。そんな現場で、秋山さんがとくに印象に残っているキャラクターは?

全部面白いにですが、やっぱりひとつ挙げるとしたら犬の「ロルフくん」。あの衣装を着て公園にいると暑いし、装飾はベリベリ剥げてくるし。何が正解だかわからないまま、街を散歩しているおしゃれな大型犬の姿と、そのハッハッハという息使いを軸に一生懸命やっていました。そうしたら向こうから本物の犬が散歩してきて、一発で偽物だと見抜かれる。本物に吠え倒されながらも、僕は犬に犬だと認めてもらいたいので吠え返したりして、絶対に折れず“俺は犬だ!”という気持ちで演じていました。あの収録は、自分でもわけがわからなかったです(笑)。

ロバート・秋山竜次

本物の犬に全力で接する秋山さんは名俳優だと思います。役が憑依して抜けなかったことはありますか?

まったくないです。“撮影のあとは何食いに行こう”とか考えてまいす(笑)。そもそも直前まで見た目もどうなるかわかっていないし、基本的に台詞もその場で決めているので、役が抜けなくなるほど演技プランがあるわけじゃない。それとカメラの画角とか、メイク、衣装があってのことなので、本当にスタッフさんの力が大きいんですよ。

動画を観ていると、スラスラ出てくるアドリブはまさに天才的だと思います。コントと違ってツッコミがないぶん、独特な間や空気感が生まれるのも魅力ですが、撮影中に“今、ツッコミほしいな”と思ったりしますか?

そもそも一般社会で変な人がいても、ツッコミを入れる人なんてほとんどいないじゃないですか。「やばいやばい…」って。そのやばいやばいをエキストラさんが増大してくれて、変なキャラをやるほど変な空気になっていくのがいちばんのツボです。ツッコミがあるほうが笑いとしてわかりやすいけど、「いやおかしいでしょ!」とか言うと急にコントっぽくなる。自分の中で一応、普段のお笑いと線引きして作っているんでしょうね。その代わり、視聴者さんがツッコんでくれていると“あ、伝わってるな”“まさにこのボケ気付いてくれた!”とうれしくなります。YouTubeのコメントが唯一のツッコミです。

まさに、作り手と観る側が一体となった作品!

一体感はめちゃくちゃあります!現場で誰も気づかない細かい仕込みも、視聴者の方がツッコんでくれることもあるので。

ロバート・秋山竜次