完全なレス沼にはまる前に

先日、セックスレスに悩む方からのお便りが届きました。レスのお悩みはよくいただくのですが、そのたびに頭を抱えてしまいます。

というのも、セックスレスは単純に性欲だけの話ではありません。

日々の仕事、家事の分担や子育て、コンパクト化が進む日本の家屋、時間を溶かすSNSや動画配信、コミュニケーション不足、元々かみ合っていなかったベッド事情。

これらが複雑に絡みあうことで、いとも簡単に陥ってしまうのがセックスレスだと思っています。

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「誘うのはいつも私ばかり...」複雑なレス問題は解決できる?

そんな複雑なレス問題を解消することはできるのでしょうか。今回いただいたお悩みがこちらです。

「誘うのは私ばかりで反応も薄い。ちゃんと話し合いたいのに真剣に向き合ってくれない。結婚当初はあんなにしたがってたのに……」よく耳にする話です。

まず知ってほしいのは、性欲は体質だけでなく状況にも左右されるものだということ。恋愛初期の湧き上がるような衝動は、一般的にはふたりの関係の安定や加齢によって落ち着いてくるものです。

しかも、もともと性欲が強くないとのこと。ここで「そんなの聞いてない!」と残念な気持ちになるのもわかりますが、よくある現象です。

では、どうすればいいのでしょうか?

二人で過ごす時間を大切にして、自分たちのペースでスキンシップを

①“筋トレ=自己肯定感の充電”と考える

彼にとって筋トレとは、やればやった分だけ結果が出る“自己肯定感の充電”みたいなものではないでしょうか。筋トレ好きな人が、よく「筋肉は裏切らない」と言いますよね。

反対に、セックスは「期待に応えられるか」「相手を満足させられるか」という不安が伴います。特に、リードを任せられがちな男性にとっては、気持ちいいだけのものではないんです。

筋トレは彼の自己肯定感の充電だと思ってそっとしておきつつ「継続しててすごいね!」「筋肉がついてかっこよくなってるね」と、サラリと褒めてみるのもいいのではないでしょうか

異性として見られる感覚がよみがえるかもしれません。

②“性”以外の会話を楽しむ時間をつくる

「うーん」とはぐらかすのは「自分の感情を言葉にできない」「話すと揉めそうだから言わない」「罪悪感がある」などが考えられます。

ここでド直球に「なんでしたくないの?」「次いつするの?」「私のことを女性として見れないの?」などとぶつけると、ますます逃げたくなるはず。

今直面している問題は置いておいて、“ふたりで会話する時間”を習慣づけてみるのはいかがでしょうか。出会った頃の話、印象に残ったデート、付き合ったきっかけの話など、ふたりで共有している昔話は親密さを高めると言われています。

③セックスの内容にこだわらない

性欲の薄い人にとっては「セックス=挿入・射精」という固定概念がベッドから足を遠ざける原因になることもあります。

キスやハグ、下着姿で添い寝する、一緒にお風呂に入る、お互いにマッサージし合うなど、軽いスキンシップを続けていくことで、やがてまたセックスへと繋がるかもしれません。

④レスになった後の心持ち

一番重要なのは「セックスがない=愛されていない」「欲情されない=女性としての価値がない」ではないと知っておくことです。

自分が本当に辛いのは「セックスがないこと」なのか、それとも「拒まれて孤独を感じること」「性欲が解消されないこと」なのか、一度立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。

現在レス状態であっても、ふたりの性生活が完全に終わったとは限りません。

実際には、子供に手がかからなくなった頃に復活するカップルも多いですし、生活環境の変化をきっかけに戻ることもあります。

だから今は「休憩中」だと考えてみませんか。ふたりで過ごす時間を大切にして、お互いに心地いいと思える範囲でスキンシップを続けていけば、また性の火がつくこともありますよ!

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