忙しいほどつらくなったり、もう何年もコチコチの状態が続いていたり、雌ガールの多くを悩ませているはずの肩こり。だって、仕方ないでしょ…なんて、諦めるなかれ。ここで、その原因と対策を徹底レクチャーするので、今こそ本気で、肩こりとの長~い腐れ縁におサラバ!

Q.肩こりって、そもそも何?

A.心や身体にかかるストレス反応の一つなんです。

ar子 仕事がデスクワークで、肩こりにずっと悩んでます。ひどい時は、鉄板でも入っているみたいにカッチカチで…。

先生 肩こりは、心や身体にかかるストレス反応の一つなんです。生活環境での騒音や不快な音、臭い、パソコンのディスプレイの光、無理な姿勢や動き、精神的なストレスなども含め、五感からの刺激を受けて現れるもの。刺激にはたとえば、苦手な上司の声だったり、聞きたくない言葉なんかも含まれるんですよ。

ar子 えっ!? 私、左より右肩のこりがひどいんですけど、上司の席が右側にあります!!

先生 それは関係がありそうですね(笑)。それにデスクワークということなら、目を酷使している影響や、姿勢の問題もあるかもしれません。仕事中の姿勢はどうですか?

ar子 猫背になりがちです。先生 背骨は本来S字カーブを描き、その状態を保つことで首や肩への負担が分散されるんです。でも猫背だと身体の重心ラインがズレて、首や肩だけでなくあちこちの筋肉や関節に負担がかかってしまいます。あと、下向きにうつむいた姿勢をしませんか?

ar子 たぶん、パソコンに向かっている時はそうですね。

先生 背骨の一番上の頸椎と首の筋肉には、頭を支える役割があって、頭の重さは体重の10~15%、体重50kgだと5~7.5kgもあるんです。つまり、もともと負担が大きい部分なのですが、パソコン作業で長時間うつむき姿勢になると首の裏の筋肉ばかりを緊張させて、結果、首や肩がこってしまうことに。パソコンに限らず、スマホの時もうつむき姿勢になりがちなので注意が必要です。ar子 あ~、スマホ中はずっとうつむいてます。で、疲れて首を回したり…。毎日の生活を振り返ると、肩がこるのも納得ですね。

 

仕事や人生の選択に悩める時期。それでいて無茶もしがちだからでしょう。

ar子 特に20代後半の女性にありがちな肩こりの原因というのは、何かありますか?

先生 一つは仕事の忙しさでしょう。入社して年数が経つ人は、後輩の面倒をみたり、責任ある仕事が増えてメンタル的なストレスも多くなりがちです。また、転職をする人も多く、新しい職場に慣れるまでに心身が疲労し、肩こりが強まる場合も。時間に追われ、気持ちのゆとりを失っている人が多いように感じます。

 

ar子 確かに新人の頃よりも時間に余裕がないし、プレッシャーも大きいです。

先生 あと、よく聞くのが「学生時代は運動していたけれど、今はさっぱりで…」
という話。そうして運動不足なのに食欲旺盛で、お酒が大好き、スイーツも大好きという人は、筋肉量が減って体脂肪が蓄積されることで、冷え体質に変化することも。結果、肩こりが解消されにくい身体になってしまう人もいるんです。

ar子 運動不足でお酒大好きだし、冷え症だし、それ私のことかも(泣)。

先生 それに20代後半の女性は、仕事や恋愛など、自分がこれからどう生きていきたいか将来の選択に悩める時期で、それも肩こりに影響があると思います。

ar子 確かに、友達の結婚や転職の話を聞くたびに焦ったり、悩んだりしてます。

先生 悩みがあると交感神経が優位になり続け、筋肉が緊張しやすい状態になるんです。ほかに挙げるなら、スマホを深夜まで触ったり、夜食をしっかり食べたり、薄着で首元や身体を冷やしたり、30代近い年齢で学生の頃と同様に過ごすのはやっぱりまずいです。

ar子 お風呂上がりにスマホをだらだらして身体を冷やしたり、よくやっちゃうなぁ…。

先生 その生活を続けると、肩こりは悪化する一方ですよ。

ar子 はい、反省します!