基本的に縦軸が入るコミュニケーションは男性のコミュニケーションで、その基本原則は「競争」です。そもそも女性は「縦軸のコミュニケーション」が発生しないために、いかにして横並びを維持するかということに全労力を集中しているところがあります。
だから縦軸が生まれてしまうと離縁しか手段がない。
でもモテる人とモテない人が混在している集団もありますよね。
ええ、もちろん。ですがそういう場合は明確な「上下」が付かないようにその話題を極力出さない。また下の人間がそれを気にしていないように必死に取り繕う。もしくは本当に気にしていない。
要するにタブーということですね。例えば男性同士の付き合いだって基本的に「年収」はタブーな話題です。
タブーが何故タブーだと思いますか?
いえ……
言ったら関係が終わるからですよ。
口にさえしなければ知らないふりができる。でも口にしてしまったら破綻するしかない。
みんな喧嘩したくないから、それを「タブー」として見て見ぬ振りをしているんです。
……
だから下の人間が「気にしている」と言った時点で関係は終了。対等な関係は不可能。
タブーになっているものを自分から話題にしてしまった、これはもう、言葉は悪いですが宣戦布告みたいなもんですよ。
……
富島さん。最近仕事以外で食事をした人間を思い出して下さい。
え……
人間は同じような境遇の人間としかつるまないんですよ。
結婚したら付き合いが悪くなる……当然でしょう。残念ながら話が合わなくなるんですよ。それどころか未婚組から「既婚者は良いわよね〜」と言われてしまう。何が悲しくてそんな人たちと付き合わなくてはいけないんですか。
どっちが良い悪いの問題ではありません。自分が貧乏でお腹空いてるのに、隣で美味しそうにご飯を食べている人と、仲良くなれるはずがありません。
そんなのご飯を分けてあげれば良いじゃないですか。
その通り。
え?
上の人間が下の人間から好かれるためにはどうすれば良いか?自分の富を分け与えるしかないんですよ。1000の言葉を尽くそうとも、一つの具体的な施しには敵わない。
富?
ええ、貧富の差なら「お金」ですので分かりやすいですが、恋愛の場合は紹介になるでしょう。例えば上原さんが「飯野さんのタイプの素敵な男」でも紹介すればこの関係は維持できますよ。合コンを開催しても良いでしょう。
とりあえず「合コンやるよ!!!」この一言につきます。
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TEXT/上野
都内のラブホテルに勤務するかたわら、Twitterでの厳しくも紳士的なアドバイスが話題に。著書『ラブホの上野さんの恋愛相談2』も好評発売中。
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Illustration :ヤマサキ ミノリ
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