おタク男子が世のおフェロ女子に物申す!
読者の乙女なお悩みに、バンドマンでおタク男子の彼が思いもよらない変化球で答えます。
恋も仕事もおしゃれも夢も。人生に迷ったらあの人に相談してみよう!
答えてくれるのは、ロックバンド・オワリカラのタカハシヒョウリさん。
↑ミュージシャン時のタカハシさん
↑特撮おタク時のタカハシさん
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今回は、男性からの真剣な質問。
僕はまだ子どもがいませんが、いずれ子どもが生まれた時、自分の人生が完璧でなかった分、子に過剰に期待してしまいそうで恐れています。子どもがいない今のうちから余計な呪縛を払ってしまいたいのですが、どう考えたらいいですか?(Kさん・31歳)
「呪縛…重厚なお悩みですね。英才教育とかしちゃいそうってことかな?」
―それもそうでしょうし、色々コントロールしてしまって、その子のやりたいこととかを尊重してあげられない…みたいなことでしょうか。
「おー、重いね。僕はけっこう、家族でも根本は他人だと思ってるから、この考え方はちょっとわからないな」
―なるほど。
「だし、そもそも子どもの人生のよしあしはその子自身が判断すべきことじゃん。たとえばKさんにとっては東大に行くことが完璧な人生かもしれないけど、その子にとっては音楽やってることが一番スゴくて、楽しいことかもしれないし。その判断基準は、親であれ他人には決められないとは思うよ」
―はい。
「もっと言うと、Kさんの人生が完璧じゃなかったかどうかだって、Kさんにとってだけの話だよね。他の人から見たら意外と面白い人生かもしれないし、生まれてくる子だって”お父さんみたいになりたい!”って思うかもしれないし。そこの価値観は他人には強要できないものだから、ちょっと想像力不足な感じがしますね」
―想像力。
「何を基準にするかって千差万別だよね。もし高学歴や、収入が高いことがすごいって基準だったら、どんなに上を見てもキリがない。超富裕層になって数字を増やすゲームをすることが絶対に幸福なのかはわからないし、逆に高学歴じゃない人が不幸なのかって言ったら全然そんなことないじゃん? 自分なりにトライして楽しくやってる人はいくらでもいるし。だから子ども云々というより、Kさん自身の考え方がちょっと窮屈にも感じます」
―そうですね。
「家族って子どもにしても奥さんにしてもそうだけど、基本的には偶然同じところに居合わせたってだけだと思うんですよ。その偶然は、ものすごい運命的なものだけど、でもやっぱり偶然なんだ。だから家族であっても、その人の選択権を奪っていいことは絶対ないと思う。そういう意味では、Kさんが今から余計な呪縛を払う方法は、Kさん自身の人生をもっと楽しむことじゃないですか」