「“真実の愛”は自分でつくり上げるもの」

ーーー番組をご自身でご覧になった感想は?

んー……客観的に見たら「あぁ、そんなんだ」というだけだと思います。(笑)

私がリアリティショーを見るとしたら、その起きてる出来事を自分がどう感じたか、というところにフォーカスして、事実として受け入れる場だと思っているので。

見てくださっている方が自分を投影してくれるのは、嬉しいことではあるんですけど、みんなそれぞれの人生があって、その物語の主人公や登場人物になれるわけではないので。

これはリアリティショーに限らず、SNSなどにも言えること。今はInstagramやストーリーをの投稿を通して、人の人生を覗ける時代ですよね。でもそこはひとつのアイデアとして客観的に見ながら、自分の人生にどう落とし込むかだと思っています。

ーーー萌子さんにとって“愛する”ということは何ですか?

愛するってどういうことなんだろう……って、ずっと考えていたんですけど、私たぶん、すべてを愛している人なんです。

いらっしゃってくれた17名の男性のことも愛してました。それは母親的な愛なのかもしれないけど、彼らも、彼らのこれからの人生も、いまだに愛してるって言える。

私は今着ているお洋服とか、アクセサリーとかお花とか、なんてことないすべての生きとし生けるものを愛していて、楽しんでる人なんです。

もともとベースが愛だから、“愛が何か”を考えてもわからないのかもしれないなって。

ーーーでは、“真実の愛”は見つかりましたか?

真実の愛は、つくり上げるものかなと思っています。だって落ちてないもん!

相手がいて作れるものかもしれないし、自分一人でも作れるものかもしれない。誰かが与えてくれるわけじゃなく、自分の真実は自分にしか作れないんだと思います。

ーーー最後に、バチェロレッテを通して日本中の女性に伝えたいメッセージは?

すごく真剣に向き合って番組を見てくださっている方が多いので、すでにメッセージを受け取られていると思うんですけど、今までの“女性はこうあるべきだ”という型はもう頭の中から外していいんだよ、ということ。

あなたがどうしたいか、何が好きでどんなものに興味があって、どう生きていきたいかを、「女性だから」「男性だから」ではなく、一人の人間としてちゃんと選択していってほしい。

シンデレラでもないし、白雪姫でもない。待ってるだけじゃなく自分から行動して、自分から幸せを掴みにいってください!

【プロフィール】

福田萌子(ふくだ・もえこ)

1987年6月26日生まれ。沖縄県出身。モデル、スポーツトラベラー。Amazon Prime Videoで配信中の婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』に初代バチェロレッテとして参加。

photo: Matsumoto Yutaka
hair&make:Isojima Megumi(SHIMA)
text:Hikasa Reina

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