6.彼の好みの服を聞いて買いに行く

こういうことしてくれる女子、超好きーーーッ! 「どういう服が好きなの?」とストレートには聞きづらいですし、相手がファッションに興味ないと服の名称もイマイチわからないこともあるので難しいのですが、たとえば一緒にいる機会があったときに「あの子の格好可愛いな~!」ってあえて女子の服装を褒めると、「ああ、俺はあっちの人の格好が好きかも」みたいに自然に情報を引き出せるかもしれません

で、も! 彼が好きだからといって普段と違う路線に思いきり走ってしまうと、本来大切にすべき「貴方らしさ」が失われてしまいます。多少の背伸びは必要でも、ずっとジャンプし続けなきゃいけないような無理はしないほうが吉。どうせメッキは剥がれるのです。だったら無茶しすぎない程度に彼に合わせていきましょ

7.セクシーな下着を買い、脱毛する

泊まる気まんまんかよ!? とツッコんではみたものの、でも彼も同じ気持ちかもしれません。何故ならその日はクリスマス。聖なる夜とは思えないくらい性に乱れた夜が訪れたとしても決しておかしくはないわけです。

でもひとつ言っておきたい。勝負の日だからと言って最初の夜から意味不明なくらい勝負すぎる下着を付けてこられるとちょっと引くのが男子だと思うのです。ドキドキしながらガーリーでもこもこでふわふわなトップスを脱がせたと思ったらドギャギャギャギュイーンなTバックショーツが出てきたらそりゃあギャップで喜ぶかもしれませんが、そうじゃない男子もたくさんいるということは覚えていてください。

つまり、何事も行きすぎないことが大切、ということです。

8.デートの下調べをする

そこまでする!? そこまで気合い入れちゃう!?

別にやりたければやっていただいていいんですが、エスコートが苦手な男子でも、この日ばかりは彼に引っ張ってもらったほうが男のプライドも守られるような気がします。仮にリードしてくれなかったり、歩いているときに会話が弾まなかったりといった不安はあるかもしれませんが、でも貴方が徹底的に下調べをして「あ、この店ね○○が美味しいんだって。あ、こっちの店は芸能人の▼▼が来たことで話題になったんだよ。でこの角を曲がったところによく猫が出るの」とか話したものなら、彼はもう貴方をカーナビくらいにしか思わないかもしれません。

大切なのは、知識よりも同じ視点で楽しむこと。その時々でリアルタイムに移りゆく景色をふたりでじっくり楽しみながら、目の前に起きる変化に笑い合ったり感動したりするデートを目指してほしいと思います。

9.彼の終電時間を調べる

こっわ!!!! え、こっわ!!!!!!

それは、お泊りを誘発させるために、ってことですよね? 古くはマンガ『NANA』の「わざとだよ?」に近しい罠ということですよね…? それとも最近の女子は興味本位で好きな人の終電時間を調べちゃうんですか? それで「歴代彼氏の終電ランキング」とか付けてまた女子会に持って行って、進捗報告からの女子会独特の“手をバンバン叩きながらのけぞって笑うやつ”をみんなでやるんですか? 女子怖すぎるー…。

帰りの時間が惜しくなるくらいのデートができれば最高ですが、皆さんが考えなければいけないのは、その時間まで心の底から楽しいデートができているかどうかです。男性からもう終電待てずにホテルへGO!な雰囲気が醸し出されていれば苦労もしませんが、男だってそんなにガッついてばかりはいられません。どうかここは紳士・淑女なお気持ちで、偶然にも終電を逃してしまう展開を演技ナシに見せていただければと思います。

10.美容院で髪を巻いてもらう

やめろーーー!! 当日だけゴージャス仕様にしすぎるんじゃないー!!!! いや、気持ちはわかるんです。スペシャルな日だから、スペシャルな格好でいたいんでしょう? そして少しでも「キレイだね」って言われたいんでしょう? わかります。その気持ちはよーくわかります。でも、もしも。もしもですよ? もしもお相手が、男の二大派閥のひとつ「巻き髪大キライ派」の人間だったらどうするんですか?(ちなみにもうひとつは「巻き髪大スキ派」です)

普段ストレートで自然な感じでちょうどいい絶妙な長さの髪をした貴方が好きだった彼は、当日になって現れたなんかふわっふわに巻かれてガーリー度40%増しの貴方を見て、どんなリアクションをとればいいのでしょう?
「え、そこはこっちが頑張ったんだから、『キレイだね』って言えばよくない?」ってリアクションを多数いただくと思うんですけど、格好に努力賞なんてねえ!!!


彼の好みがわからないうちから冒険しちゃった貴方のマーケティングミスですし、そこはむしろ「ちくしょー! 外したかーっ!」くらいの気持ちでいればいいと思うのです。わざわざ凹む必要もない、かといって相手を恨む立場もない。恋愛に駆け引きは必要だと思いますが、冒険的なサプライズをするよりも、ニーズを的確に把握した行動をするほうが愛を勝ち取るのは手っ取り早いと思うのです。

おわりに

と、いうことで長々と語ってしまいましたが、好きな人とのクリスマスデートまでにすべき10のことに全力でツッコんでみました! デートが決まっている女子の皆さん! 彼を圧倒的に虜にすべく、頑張って~~~!!!

 

TEXT/カツセマサヒコ
ライター・編集者

2017年4月に独立。小説、コラム、エッセイなど幅広く活躍中。

arwebで『雌ガール、三度目の恋をする』を連載。

Twitter: @katsuse_m