
しかし鈴木さんは知らない話題を振られたときの返事があまり上手ではありませんね。
確かにいきなり監督トークは盛り上がりにくいふりですが、それでも話を広げることは可能だったと思います。

とくにこの「咲ちゃん本当に優しいよね」はかなり不味かったでしょう。
鈴木さんとしては「話題がないし送る内容もないからとりあえず褒めとけ!」という心理で送っていたと思います。
だからこそ褒め方がめちゃくちゃ抽象的ですし、脈絡もない内容なのでしょう。

しかし話題がないからと言って、謎の褒めは完全に逆効果で御座います。
送る内容がないのなら、送らなければ良いのです。

正直かなりキモいです、このLINE。

さて、このキモいLINEを受け取った山本さんの反応が……

こちらです。

うわー軽く流してる。

そうでしょうか?

雑に流していますよ!

このLINEを単体で見ればそう見えますが、他のLINEも含めて全体的に見てみると、これ意外とそんなに引いていない気がしなくもありません。

最初に鈴木さんがLINEを送ったときの返信がこれですよ?

山本さんはかなりLINEが淡白な方なのではないでしょうか?

確かに最初と比べると、笑が付いている分マシかも……

笑の有無は誤差の範囲なのであまり参考にはなりませんが、普通嫌いな人から褒められたら否定的な反応になりませんか?

と言うと?

お釈迦様の話を1つ。
昔、お釈迦様に悪口を言う男がおりました。
彼は人前でお釈迦様の悪口を言いましたがお釈迦様は何の反論もしません。
お釈迦様が何の反論もしないので、その男は虚しくなってお釈迦様に聞きました。
「どうして何の反論もしないんだ?」
するとお釈迦様は言いました。
「贈り物をして、相手が受け取らなければその贈り物は誰のものになる?」
男は答えました。
「それは送り主に決まっているだろう」
そこで男は気がつきました。
「そう、あなたの悪口を私は受け取らなかった。それではその悪口は誰のものになるのかな?」
お釈迦様の言葉に男は酷く恥じたと言います。

良い話じゃないですか。

良い話ですよね。

要するにこの男の悪口を受け取ってしまったら、悪口という悪はお釈迦様のものになってしまうのです。
ですので悪口は受け取らない方が良いのです。

で?
嫌いな人から何か言われたら、とりあえず否定しませんか?
「そんなことないですよ」とか「違います」とか「〇〇さんの方が優しいですよ」とか 。
人間は嫌いな相手からの発言を否定する傾向があります。

確かに……
しかし「そうですね」という言葉はどちらかといえば受け入れるタイプの返事です。
また「笑」も普通はどうでも良いものですが、最初あれほどぶっきらぼうな返事をしていた山本さんが付けたということを考えると、少しくらいは「テンションが上がっている」と捉えても良いのかもしれません。

急に「優しいよね」なんている下心しか見えない発言をされたのに?

その発言はマイナスポイントで御座いますが、この時点ではまだそれなりに脈があったということで御座います。