おタク男子が世のおフェロ女子に物申す!
読者の乙女なお悩みに、バンドマンでおタク男子の彼が思いもよらない変化球で答えます。
恋も仕事もおしゃれも夢も。人生に迷ったらあの人に相談してみよう!
答えてくれるのは、ロックバンド・オワリカラのタカハシヒョウリさん。
↑音楽家時のタカハシさん (c)勝永裕介
↑特撮おタク時のタカハシさん
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今回は、繊細女子必見のマジメなお話。
最近何をやってもダメで…
色々な面で自分に自信がありません。仕事もうまくいかないし、人の目は気になるし…。自信をつける方法はないでしょうか。(リリーさん・29歳)
「これはやっぱ、勝ち癖をつけるってことじゃないですか」
ー勝ち癖?
「前も話した作家の阿佐田哲也さんが言ってたんですけど、たとえばずっと負け続けてる状態ってあるじゃないですか。たとえば戦闘力50の敵と戦ってて負け続けてて、なんとか勝ちを取り戻さなきゃ!と思った時に、戦闘力100の敵に挑むのが一番まずい方法だと」
ーまぁ、また負けるだけでしょうね。
「50の敵に負け続けてるなら、まず戦闘力20の敵と戦って、少しずつ勝ち続けることで勝ち癖をつけていく。っていうのが一番、スランプを抜け出すのにいいって彼は言ってました」
ーお〜、なるほど。合理的ですね。
「たしかにそうだな〜、と思って。人間って負けが重なってる時って、冷静な判断力失っちゃう。ギャンブルとかで負けまくってる時って、じゃあ全部賭けて取り戻してやる!とかって思っちゃう。そういうのティルト入ってるって言うんですけど、僕もそれで失敗します。そんな状態だったら次もなかなか勝てないし、仮に勝ったとしても、それって自分がずっと培ってきたフォームを崩しちゃってるんで、すごい不安定なもんなんです。長期的に意味がない」
ーたしかに。なりふり構わず目の前の戦いに勝ったとしても、次につながらなさそうですね。
「阿佐田先生曰く、安定して勝つためには、”自分はこれで勝てる”っていう自分のフォームをつくること。そのフォームができていくことが、イコール自信がつくっていうことなんじゃないかと」
ーフォーム、ですか。
「ゴルフのフォームとかのフォームですね。急に大きなハードルを越えようとしてむちゃくちゃに大きく振りかぶると、せっかく作りかけたフォームが歪んじゃうんです。たとえ一瞬パワーを発揮できたとしても、今まで培ってきたものは全部無駄になってる。だから多少ステージを下げてでも、コツコツこれだっていう勝ち癖をつけることでリリーさんも自信が出てくると思います。これってよく自己啓発本とかでもよく書いてある、”毎日の小さな幸せを見つけよう”みたいなことと根本的には近いんだけど、こっちのほうがしっくり来ません?」