「えーっと、キャプテンは悠さんから受け継ぎましたけれども、正直特に…あまり言葉はもらってないですね(笑)」
―ハハハ!
「”ま、お前は大丈夫だろう!”という感じで言ってもらっていて。
僕は内心不安だったんですが、みんなの前でキャプテン就任のあいさつをした時に、監督含めまわりの選手から”ショウゴは真面目だから、みんなイジってやれよ!”みたいなことを言われました(笑)。
なんだか僕は真面目だと思われているので、あんまりカタくいくとダメかもな、とはその時少し感じました」
―なるほど! たしかに、谷口選手は真面目というイメージ、あります。もしかしたら、小林選手のように、少しだけポ…ポンコツくらいがちょうどいいのかも…(笑)。
「そうですね! ポンコツがちょうどいいというのはスゴく感じました。実際僕もちょいちょいポンコツが出ちゃってましたね(笑)。そこはしっかり悠さんから受け継げたなと思います」
―ハハハ! ありがとうございます。
とにかく今シーズンの川崎フロンターレは圧倒的な強さで、数々の記録も樹立されながらのスピード優勝でした。
過密日程をこなされる中、特にメンタル面で”勝ち続ける”ためにご自身が気を付けていたことや、チームメイトに意識してかけていた言葉はありますか?
「本当に『一喜一憂しない』ということだけです。連戦だったので、勝とうが負けようが、すぐに次の試合が来る。もう試合が終わった瞬間に、次の試合に向けて準備をしなくてはという状況だったので、とにかく次に向かおう!という部分は常に言ってきたつもりです。
チーム全体でも、”勝ったけど修正点も多かったし、しっかり修正して次に向かおう”というサイクルがけっこうシーズンの早い段階からできていたと思います。この流れは心地よかったです。
”勝ちに浸らない”感じですね」
―”勝ちに浸らない”! かっこいいです。
「それはキャプテンになってから特に、まず自分が率先してやろう!と心掛けてもいました。
僕はディフェンダーなので、正直たとえば最後に失点して引き分けとか、勝っていたけど最後に失点して後味が悪い、というような試合もありました。
そういう時は落ち込みますし、自分でも”何やってんだよ”と思うんですが、それも含めてまず自分が切り替えることで、周りにもその姿勢を見せるというのを常に意識してきました」
「そのあたりは、ちょっとキャプテンっぽくなれたかなと思います。たとえ自分が情けないプレーをしたあとでも、次にどうしなくちゃいけないかの判断はしっかりとできるようになってきたので、そこは自分としても成長したな、と」
―さすが王者、と言う感じのオコトバをありがとうございます(感動)。さて、ここからはミーハーな質問を失礼いたします…! 谷口選手、私たちの雑誌『ar』のことをご存知いただいていますでしょうか?
「雑誌はもちろん! 知ってます」
―なんと! 嬉しいです♡ じつは今年2月には、脇坂泰斗選手にこんなに大きく出ていただいたんです。
「あー、これ! すごいですよね、見開きで(笑)。この時の雑誌がクラブハウスに置いてあったのかな、みんなで読んでイジったりしてました(笑)」
―わぁ、ありがとうございます!! 脇坂選手、”ショウゴさんのゴルフ部が…”ってすごく楽しそうに話してくださいましたよ。
「ハハハ。ホントね、話題がないんですよ、僕たち。一緒にいすぎて話すことがなくなるんです…(笑)」
―(笑)。そんな谷口選手。24時間356日イケメン、でおなじみと伺っております。