「SNSで話題になっていて試した」「テレビで紹介されていた」そんな美容テク、あれやこれやと試しすぎていませんか…?それって実は、あなたの肌を劣化させる恐るべきNG美容かも…
おっぱいについての新常識を形成外科専門医で乳房(おっぱい)の手術を専門としている上原恵理先生にズバリと語ってもらいました!
乳マッサージにはデメリットだらけ!!
もうすぐバレンタイン、愛の妖精えりりんは例年は大忙しですが、今年はイベントも自粛ムードのため、皆さんにえりりんの愛を送りたいと思います♡
第10回のテーマは「乳マッサージはデメリットばかりで意味ナシ!」
皆さん物事を都合よく考えすぎていませんか?
脚はマッサージしたら細くなって、乳はマッサージしたら大きくなる。同じ人体なのにそんな都合のいいことあるわけないっしょ、常識的に考えましょ♡
といつもの通り冷徹な結論を最初に申し上げてしまうえりりん。
こう見えてもえりりんは実は形成外科専門医でして、乳房(おっぱい)の手術を専門としております。ですから、おっぱいそのものも、画像検査も、手術してその内部構造も数限りなく見てきているのです。
おっぱいは努力してもそう簡単に変わらない
おっぱいのふくらみというものは平均的な女性であれば脂肪と乳腺のボリュームで作られています。
そして、このどちらかが大きければ、「巨乳」となります。
おっぱいが大きくなりたい方の中には、「AカップがGカップになった♡」という謳い文句に誘われてブラジャーやマッサージ、サプリによって巨乳を目指している方もいますが、金をどぶに捨てるようなものなので、早めに見切りをつけた方がお財布に優しいと思います。
さて、「乳はなぜ努力してもそう簡単に大きくならないのか」その理由を説明いたしましょう。
① 背中やおなかの脂肪をおっぱいに移動させるなんて無理!
脂肪は太れば増えます。ですから太れば誰でもおっぱいは大きくなる。
ただ、この場合は体もふくよかになってしまうし、脂肪成分の多いおっぱいの形は力士のような立体感のないべたっとしたおっぱい。女性の理想とするおっぱいの形かというと...違いますよね。
そしてよくある背中やらおなかやらの脂肪を移動させようという謎のマッサージ。無駄です。脂肪という組織は結合組織という網のような構造で皮膚や筋肉としっかり固定されているので、移動なんてしないのです。
そう簡単に脂肪が移動するようであったら、重力に従って全身の脂肪は足に向かって移動するはず。そんな脂肪がルーズソックスみたいになった足、見たことありませんよね?
②乳腺の大きさは遺伝!マッサージしても腫れるだけです
乳腺の大きさは遺伝によるところがほとんどです。
そのため努力で何とかすることは難しく、何らかの理由によって女性ホルモンを直接注射したとしても、1カップ程度の大きさの変化があるくらいで、乳腺の大きさはそう簡単には変わりません。マッサージで乳腺が大きくなる?それはただ腫れているだけですよ。
③筋トレで育つのは”大胸筋”!おっぱいは関係ありません
「”手を胸の前で合わせる筋トレ”をして大胸筋を鍛えることでおっぱいが大きくなる」ありえ無くはないですけど...あれはおっぱいではなくてあくまで大胸筋。
そして女性の大胸筋は1㎝程度の薄い筋肉なので、おっぱいの立体感に貢献するような厚みにするためには相当の筋トレが必要になります。もしも本気でトレー二ングしたとしても、大胸筋が厚くなるころには脂肪の割合も減ってしまうのです。
と、いうことで努力でAカップがGカップなんてありえない話。
意味がないだけならまだしも、不用意にマッサージをするとクーパー靭帯という組織が伸びたり切れたり...と傷つき、だんだんとおっぱいが垂れてしまうのです。良かれと思って努力した結果、垂れパイを作る。それって悲しすぎますよね。
じゃあどうしたらいいのかって?
私のように「誇り高き微乳」として生きていけばよいのです。
いつ何時でもノーブラダッシュができますから、緊急時にも生き残れる可能性大ですよ♡
【プロフィール】
上原恵理
美容外科医 であり、美容皮膚科医。SNSやユーチューブなどを通じ、豊富な知識に基づいたNG美容・スキンケア・痩身など身近な美容について幅広く日々発信中。著書「すっぴんクオリティを上げる さわらない美容」も絶賛発売中!
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