書店員Iさんおすすめ悩みが多い時に読むと心が一気に軽くなる!

「結婚する自信も甲斐性もなく、その必要性も感じられなくなりつつあった時に、「私の夫はかわいい。」の書き出しで始まるこの本が印象的で。でも全く私的なのろけではなく、全然立場の違う私にも腑に落ちました。親の病気や、仕事での迷い、人生の折々でふと「私、大丈夫かな」と思う時だったので救われた感もありました。」

かわいい夫 著:山崎ナオコーラ

日々の暮らし。父との死別。流産。再びの妊娠。さまざまな出来事を通して浮かび上がる、新しい結婚の形。変化していく作家の心を描いた、結婚エッセイ集。西日本新聞で好評だった連載に大幅加筆。挿画は『小さな恋の物語』のみつはしちかこ。¥1,700/夏葉社

書店員Mさんおすすめじんわり心が温まる味噌汁みたいな話

「人って温かいし、そばにいてくれるだけでありがたい存在。人の愛しさを改めて感じさせてくれます。読み進めるとどんどん心の温度が上がっていって、読み終わる頃にはもうポカポカ。読めば読むほどまわりにいる人、家族が大切に思えるし、自分自身の心が優しさで包まれる気がします。」

大きくなる日 著:佐川光晴

どこかにありそうな町の、どこかにいそうな家族。そんな一家のありふれた日常の中に、かけがえのない大切な瞬間が詰まっている——。4人家族の横山家の歩みを中心に、それぞれの人生の小さな転機に光を当てた、9つの連作短編。感涙必至の傑作家族小説。¥1,500/集英社

編集部員Aさんおすすめ愛もときには苦しいものよね…

「結婚したら、子供がいるから、究極を言えば愛し合っているから幸せとかじゃなくて、もっと深いところで愛とか幸せってあって。でもそれって型にはまってない分、とっても脆いものだと思いました。夫のことを「男だから」ではなく「その人だから」愛せるような人生を歩んでみたいと思いました。」

きらきらひかる 著:江國香織

妻はアル中、夫はゲイで恋人あり。そんなセックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上がる誠実、友情、そして恋愛とは…?傷つき傷つけられながらも、愛することを止められないすべての人に贈る、純度100%の恋愛小説。第2回(1992年)紫式部文学賞受賞。¥497(税込)/新潮社

編集部員Sさんおすすめ最後に冷静が勝つというのがリアル

「本の終盤の〝冷静が情熱に勝つ”という部分と自分の失恋が重なって、恋愛って残酷だなと(笑)。でも同時に、恋愛には人生を変えるほどのパワーがあると知りました。あの失恋を「意味のあるものだった」と思えたのはこの本のおかげです。」

冷静と情熱のあいだ Blu 著:辻 仁成

すれ違い重なり合う男と女の心を、男の視点を辻仁成、女の視点を江國香織が描く、究極の恋愛小説。かつて恋人同士だった男女が恋人時代に交わした約束。10年後の今、君は覚えているだろうか。切ない愛の軌跡を男性の視点から描く、青の物語。¥480/角川文庫

どの本も、読めば必ず愛の偉大さや素晴らしさから、「愛っていいな♡」と思えるはず。気になった作品があれば、是非チェックしてみて!