ファッションディレクターの夢を叶えるまで。“かじまりヒストリー”

大学時代、芽生えた“服作り”の夢

大学時代から服作りを夢見ていた楫 真梨子さん

―服作りの夢はいつから抱いていたのですか?

本格的に夢を持ったのは、大学時代です。自分の印象を左右する服への関心がこれまで以上に高まって、服に関わる仕事をしたいと思うようになりました。私自身、当時から服を選ぶ時には、コンプレックスをカバーしてくれてシルエットが綺麗なものという軸に強いこだわりがあったのですが、中々しっくりくる服に出会うことができなくて。こんな服があれば良いのに、と思うことが度々あったんです。

それから、友人のツテでファッションデザイナーの方にお会いして、実際にお仕事を目の当たりにしたことも、この夢に確信を持つことができた大きな理由の1つ。大学の授業が終わった後にアトリエを見学させてもらったり、撮影に連れて行ってもらったりしたのですが、その姿を見て羨ましいな〜と思っていました(笑)」

将来の模索とミャンマーでの経験が、チャレンジ精神につながる

大学時代から自分の視野を広げるためにチャレンジをしていた

−実際に行動されて、服を作るという夢が確信に変わったのですね。大学時代は色々なことにチャレンジされたのだとか?

「自分の将来の選択肢を広げたいと考え、行動し続けていました。大学に入学した頃は、空港の仕事やメディアの仕事に興味を持っていたのですが、アルバイト先の先輩から就活の話を聞いていたので、自分は将来何をしたいのだろう?と考えさせられる機会が多くありました。

そして、実はもう一つ、ミャンマーに旅行に行った時の経験も、行動力の後押しになりました。父がミャンマーに海外出張をした際に訪れたのですが、ミャンマーの貧困街を見た時に日本との生活の違いに衝撃を受けたんです。

楫さんが訪れたミャンマーの景色

そこで、改めて自分が与えられた環境で何かできることはないかと考え、コンテストや関心のあるインターンなどの様々な挑戦をしました。将来の道を見つけるべく、“とにかくやってみる”の精神を大切にしながら経験を積み、自分に合うもの・合わないものを模索していきました」

挑戦し続け、出会えた仕事。就職はファッション雑誌のエディター

大学を卒業しエディターとして就職した楫 真梨子さん

−最終的に卒業されてファッション誌のエディター(編集者)としての道を選ばれましたが、経緯はどのようなものだったのでしょう?

「エディターを選んだのは、大学時代に編集部のお仕事に挑戦したことがきっかけです。これもとにかくチャレンジ!の精神で、関心のあった雑誌の世界に飛び込んでみたいと考えました。出版社でお仕事をされている先輩が多くいたこともあって、私もやってみよう!と。

実際に始めてみると、すごく楽しくて。私自身、ファッションが好きだったということもありますが、自分の人生プランを決める上でも雑誌を参考にしていたんです。例えば、読者の年齢層が上の雑誌で、社会人読者の方への取材ページなども読み、自分のロールモデルになる人を探したりしていたので、読者の方にこれからの人生に良い影響を与えられる企画をつくりたいな〜と思っていました。そんな風に雑誌の世界に引き込まれていき、ファッション雑誌の編集部で働くことを決めたという形です」

エディター時代。ついに踏み出した一歩が、夢へとつながる。

エディターになっても、服作りの夢は持ち続けていたという

−エディターからファッションディレクターに至った経緯はどのような過程があったのでしょう?

「エディターになってからもずっと服作りの夢は持ち続けていて、色々なご縁があり、服作りの世界に足を踏み入れることを決意しました。編集部の仕事と両立して、徐々に服作りを本格化させていく中で、服作りは中途半端な熱量ではできないことだと強く実感するようになりました。次第に、服作りの道一本に絞って仕事をしていきたいという気持ちにシフトしていったんです。そして、今所属している会社に入社を決めました」

「学生時代やエディター時代のスキルがすべてつながっています」

–過去の経験が活きていると感じることはありますか?

「学生時代やエディター時代に培ったご縁もスキルも、全てが活きていて、今へとつながっています。エディター時代の仕事内容が役立っていると感じることが多くて、服のルックの撮影は、モデルさんやカメラマンの方にアポイントを取って、スタジオを押さえて撮影するという流れになるのですが、エディター時代も同じことをしていたので、経験が役に立っていますね。服の商品紹介の文を作成したり、ニュースを発信したり、仕事内容に類似した要素があるように思います。

今でも編集部の方々がポップアップストアに遊びにきてくれたり、スタイリストさんが服のリースに来てくださることもあって。日々、“人とのご縁”が実を結んでいると感じています!

今やっている積み重ねが夢に繋がるかも♡

夢を叶えるために、動き続けたかじまりさん。勇気を持って行動していくことで、一歩でも前へと進み、その積み重ねが夢へと近づいていくのだと教えてくれました♡ 私たちも“かじまりさんマインド”で今日から少しずつでも、夢につながることを始めてみましょう!

暮らしの質が高いってこういうこと」憧れ女子のルーティンにあったある共通点