肉割れの正体とメカニズムを皮膚科専門医に徹底取材
では、根本的に肉割れや妊娠線を改善するにはどうすればいいの? そこで今回は、皮膚科専門医にも治療法などを詳しくお伺いしました。
慶田朋子先生・プロフィール
銀座ケイスキンクリニック院長。メディア出演、著書も多数。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの治療プログラムで評判高く、骨格と肌質を見極めミリ単位でバランスを調整しながら注入エリアをデザインすることで理想の顔立ちに近づける注入治療に高いリピート率を誇る。
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―肉割れとはどのような症状なのでしょう?
肉割れは思春期や急激な体重増加など、体が急速に成長、変化した際に表皮の下にある真皮が変化に耐えられずに断裂し、表皮に真皮の断裂の痕が残った状態です。表皮は伸縮性があるので変化に対応できますが、真皮に伸縮性はないため断裂してしまうのです。真皮が断裂して肉割れが起きている最中、表皮には赤々しい線ができますが、一年ほどかけて落ち着きやがて白っぽくなっていきます。妊娠時にも同様のことが起きやすく、これらは一般的に妊娠線と呼ばれています。症状には「皮膚線条」という名前がついています。
―皮膚線条(肉割れ、妊娠線)はどのような人に起こりやすいのでしょう?
体型を問わず、思春期、成長期、妊娠時など、体が急激に変化する時期であれば、どなたでも自然に起きてしまう症状です。例えば、細身の方でも妊娠時には妊娠線ができやすくなりますし、ふくよかな方でも成長期に体型が変化していなければ肉割れができないこともあります。細いから皮膚線条が出ない、太っているから皮膚線条が出るというものではありません。
―皮膚線条ができやすい部位はあるのでしょうか?
太もも(外側、内側)、お尻、二の腕などですね。妊娠中であれば、お腹やバスト(横乳のあたり)にもできます。体が大きく変化する時は、体のどこか一部だけが変化するわけではないので、どうしても皮膚線条の範囲は広くなってしまいます。