PMDDとは?

PMSが何なのか、なぜ起きるのかについて学んだところで、福井さんが仰っていたPMDDとは一体何なのでしょうか?

PMDD(月経前不快気分障害)はざっくり言うならば「PMSの症状が非常に重くなったもの」です。
PMSでもイライラや抑うつなど精神症状が現れる方は多いですが、PMDDの場合は「日常生活に大きな支障をきたすほど精神症状が強く出ること」が大きな特徴とされています。

PMDDの精神症状の例は以下の通り。

(『生理前あるある:PMDD(月経前不快気分障害)って何?』より引用)

PMSとPMDD、大きな違いは精神症状の強さにあるようです。

(詳しい記事はコチラ) PMSとPMDDの違いって? 生理前、生きるのも辛い…月経前不快気分障害を乗り越えるためにできること

PMSの改善方法は?

PMSやPMDDについて解説しましたが、次に気になるのはその改善方法。PMSを改善するために何ができるか、福井さんに教えていただきました。

① 最強メソッド「低用量ピル」

低用量ピル、PMSの大元の原因であるエストロゲンとプロゲステロンの量をコントロールしてくれる最強アイテム。わたし自身、PMS症状が大幅に改善したきっかけはピルに出会ったことでした。今では生理前のイライラや暴飲暴食はほとんどありません!

5年ほど前までは「太る」「血栓ができるのでは?」といったマイナスイメージで飲むことに抵抗を持つ女性も少なくなかったのですが、どんどんお薬が改良されて今では画期的なPMS改善方法になっています。あまり知られていませんが、卵巣がんや子宮体がんを予防する効果もあるんです。メリットが多いので、症状が重い人には強くおすすめします。

色んな種類があり、ホルモン量を一定に保ってくれるものから、自然な波をつくってくれるものまで様々。ピルには相性があるので、いくつか試してみて自分に最適なものを探しましょう。
1つだけ試して「私にピルは合わなかった!」と諦めてしまわないように。(ちなみにわたしは4つ目で自分にぴったりなピルに出会えました!長旅だった~。)
最近は気軽にネットで買えるようになってしまいましたが、血液検査の結果や肥満度合いによっては飲めない人もいるので、必ず婦人科に行って先生と相談しながら試してみてくださいね!

② ピルにはまだ抵抗が…という方に!「漢方療法」

ナチュラルな方法で治していきたい方には漢方がおすすめ!

病院に行かなくてもドラックストアで手軽に買えることも魅力です。中でもおすすめなのは婦人科系の症状に使われる11種類の生薬が配合された「命の母ホワイト」
ホルモンのバランスにアプローチしてくれるのはもちろん、体の凝りをほぐしたり、むくみを改善する効果もあるのも嬉しいポイント♡漢方はゆるやかに症状を改善していくお薬なので、しっかり継続することが肝心です。少なくとも3か月は継続して経過を見るようにしましょう。

③食べ物、飲み物

「先月と生理の重さがちがうかも...?」といった経験をされた方も少なからずいるのではないでしょうか。それは食事や生活習慣が影響している可能性大!
特に食事で必要な栄養素をとれていない場合や、ジャンクフードを食べ過ぎて体のミネラルや水分のバランスが崩れているとホルモンにも影響してきます。
日頃からバランスの取れた食事をとるように心がけましょう。(とはいってもジャンクフードを排除するのは悲しすぎるので、たまにはご褒美も必要♡)

特に栄養素で意識してほしいのは以下の4つ。

ビタミンB類は生理前のお肌の不調に効果的です。
中でもビタミンB12は血液のもととなる栄養素でもあるので貧血にも◎
神経細胞の修復にもB類は関わっているので外せない栄養素です!
豚肉に多く含まれていますが、毎日豚肉を食べるわけにもいかないのでサプリで補うと良いでしょう。

ビタミンE、マグネシウム、カルシウムは水分量やミネラルの調節、さらにはイライラの改善に効果的!
この3つは大豆製品に多く含まれているので、豆乳や納豆がおすすめです♡

④ヨガ、軽い有酸素運動

ヨガや軽い有酸素運動を取り入れるとPMSが改善するということがわかっています。運動するときは呼吸を深くすることを意識してみて!「緊張した時は深呼吸するといい」なんて昔から言いますが、実際に神経を落ち着かせてくれる効果があるんですよ。生理前は体が重くなりがちなので、無理のない範囲で試してみてください。