つながっていた奈々(夏帆)と春尾(風間俊介)

やっぱり、奈々と春尾はつながっていた~~! 盛大な伏線回収です。

大学時代に、奈々のノートテイク(※文字通訳のこと)を担当していたのが、春尾だったようで。奈々に対して、「喜ばせたい。役に立ちたい。少しでも、生きやすい世の中になってほしい。ただ、ずっとニコニコと笑っててほしい」と思っていた春尾は、彼女に恋をしていたのかもしれません。いや、きっとしていたのだと思う。だって、奈々と一緒にいるのを“ボランティア”だと言われた時、「なんでその子と一緒にいるとボランティアなの?」と怒っていたし。彼女と話すためだけに、手話を覚えようとしていたわけだし。

でも、春尾が手話サークルを作ろうとしたところから、2人の間には歪みが生まれてしまった。「(手話を)遊び道具みたいにされてて不快」と言った奈々の気持ちも、なんとなく分かる。彼女が生きやすい環境を作るために、手話を布教しようとした春尾の考えも、分かる。分かるからこそ、苦しかった。

どちらが間違っているとかじゃないから、もうどうしようもないんだなって。それから、奈々も春尾も、“聴者とろう者は分かり合えない”という呪縛にとらわれるようになってしまいました。