庄司浩平の仕事|俳優業と文筆業の現在
俳優としてのキャリアとこれから
柔軟に変化しながらもコツコツ努力していきたい
「最近はドラマ『40までにしたい10のこと』等の出演をきっかけに、街で声をかけていただく機会が圧倒的に多くなりました。スカウトがきっかけで始めた俳優業も、ここ2年間は鳴かず飛ばずだったので、こうしてみなさんに認知していただけるのは嬉しいです。
でも僕は残念ながら普通の人間で、光る才能を持っていたり、いい意味で周りを惹きつける"変人"でもない。勉強や運動を頑張って身につけたように、仕事も努力するしかないと思っています(役者は努力だけでもない特殊な世界ではありますが)。
でも30歳になる頃には考えも発言も違っているかも…。その時々の人生のフェーズで、自然と変化できる大人でありたいです。この前、背伸びして高級な焼肉店で両親にごちそうしたら味も空間も素晴らしくて素敵な経験ができました。
なにより、少しだけかもだけど親を安心させてあげられてよかったです!」
文筆業の日々のアイデアの集め方
ロジカルな組み立てと日頃感じる違和感のかき集めで小説を描いてます
「ネタとなるアイディアはiPhoneのメモ帳にストックしています。くだらないことが多いです。「午前10時は『おはよう』か『こんにちは』のどちらか」とか。
こういう日常にある違和感の欠片って、一瞬で過ぎ去っちゃうじゃないですか。「ん?」と引っかかっても、次の瞬間には忘れちゃう。だから、頭をよぎった瞬間を逃さずに「メモ、メモ!」って書き留めるようにしています。
あと、居酒屋でグラスのお酒を一口だけ残す人、いませんか? 飲み干してから次を注文したほうがいいとも思うけど、僕はあれ、やっちゃうタイプで。次の新しい一杯が来て、安心してから残りの一口を飲みたい。
そういうくだらない話ですけど、小説で人物を描くとき、「〇〇という人は、真面目で勤勉で……」と言葉で説明するよりも、「この人は居酒屋で一口だけ残すタイプ。次の酒が来てからそれを飲み干す」と書いたほうが、その人の人間性や臆病な部分がリアルに浮かび上がってくる。そういう、人間臭い違和感を書き集めるのが好きなんです。」
短編小説の書き方やこだわり
「短編小説を書くときは、まずテーマを2、3個決めるところから始めます。たとえばnoteにアップした『レモンシロップ』という作品は、「幸せをギュッと凝縮したような話」というテーマと、それとは真逆の「ドラッグやアルコールによる酩酊・幻覚」という描写を混ぜ込んでいます。普通なら交わらないものを、あえてない交ぜにして、最後は詩のようにパッと終わらせる。並列させるのが難しい要素をどうやって共存させるか。そこを考えるのが面白い。
テーマが決まったら、次は物語のエピソードとなる「柱」を立てていきます。昔、なにかの記事で読んだ「幻覚は共有できるのか?」という話や、芸人さんの「売れてない頃にやっていたウケないコントも、売れてからやるとドカンと爆笑が起こる」という現象について知ったことを、柱(ネタ)にする。そこにさっきのテーマをクロスさせて書いていくので、感覚で書いているようで、結構ロジカルに組み立てています。」
俳優業への想いを語ったインタビュー記事はこちら:庄司浩平、ロンT姿がカッコよすぎ♡
庄司浩平の読書習慣|愛読書と子供時代に育まれた価値観
子供時代から続く読書習慣
「子供の頃から本は身近にありました。絵本だと『とうだいのひまわり』とか『ねずみくんのチョッキ』が好きだった記憶があります。あとは月に2回くらい図書館に行って、母と一緒に20冊借りるのが習慣でした。
読んだら返して、また借りて…の繰り返し。僕はYouTubeを見るのと同じ感覚で気軽に読書するので、読みたい作品を全部買っていたら部屋が本であふれ返ってしまいます。
だから今でも図書館で借りる派。今年、芥川賞と直木賞の上半期の該当作がなかったニュースを見て、選ばないという選択をされた審査員の作品が気になりました。
そこでさっそく読んでみることに。なかでも川上未映子さんの『春のこわいもの』が面白かったです!」


