こんにちは、アナイスです。

みなさん、恋していますか? それとも、最近終わってしまったり、なかなか始められなかったりするのかもしれませんね。

そんな時に自分の気持ちに寄り添ってくれるのが映画。

私は10代の頃から自分に起きている恋愛問題を映画の内容に照らし合わせて答えを導こうとする、みたいな作品の見方をしていました。
例えば、連絡先を交換した相手に自分から連絡するべきなのか?とか、恋の駆け引きのちょうどいい塩梅は?とか。
自分と同じシチュエーションの主人公が恋をする映画をTSUTAYAの棚の端から端まで見尽くしたと言っても過言ではありません。結果、先に述べたように恋愛経験が豊富なくせに偏差値は低い女になってしまいましたが…トホホ。とはいえ、映画をたくさん観たからこそ学んだことも多いと豪語できます!

そこで、今回は恋の悩み別や状況別に共感できたり、少し学べたりできる恋愛映画を紹介したいと思います。

恋の悩みの万能薬『そんな彼なら、捨てちゃえば?』

この作品は私も10代の頃からお世話になっています。何度も恋をするたびに(そして終わるたびに)観ている作品で、末恐ろしいことに“ほぼ全ての”あらゆる恋愛の悩みを解決してくれる映画なのです。

オムニバス作品ということで、たくさんのキャラクターが登場しますが、それぞれのシチュエーション別の恋愛模様に自分を照らしてみていくことができます。 大まかな流れとしては恋愛下手な主人公ジジに、モテモテ男のマークがアドバイスをしていく、というあらすじ。だから、映画そのものが視聴者に向けて恋愛指南をしているわけなんです。

下記の中でひとつでもピン!と来た方がいたら、ぜひ観てほしい。

  • デートした相手から連絡がこなくなるのは何故?
  • 何年も同棲している彼が結婚してくれない
  • 既婚者に惹かれてしまっている
  • 高嶺の花に恋をしている
  • 出会いがなくてマッチングサイトに登録した など

この映画のいいところは、男性視点と女性視点の両方が描かれていること。そして、時折トピックごとに映画の登場人物ではない、一般の人の意見が路上インタビュー形式で紹介され、そのリアリティーと説得力があるところ。恋愛において、何が大切か教えてくれる作品です。

伝えるか伝えないか迷っている人へ『mellow』

恋の悩みの多くに、その想いを伝えるべきか伝えないべきか、というものがあると思います。勝ち確ならともかく、基本的に相手になんて返されるか不安ですよね。ていうか、勝ち確なんて存在しなくないですか(笑)断られたらどうしよう、そうなったらもう今のような関係ではいられないかもしれない。そういう悩みを抱えた結果、ずっと伝えずにいることを選択した人も少なくないのでは?

邦画界における現代の恋愛マスター:今泉力哉監督の作品『mellow』は、そんな中でまさに“伝える”選択肢を選んだ人たちの物語。こちらも登場人物の多いオムニバス形式で物語が運ばれていくのですが、田中圭演じる主人公の花屋の店主を中心に、様々な恋物語が描かれていきます。

私はこの作品を最初に観た時、それこそ「伝えるか/伝えないか」で悩んでいて、頭を殴られたような衝撃を受けました。自分が悶々と心の中で行ったり来たりしている感情を、全て登場人物が言語化してくれるのです。それでいて、彼らは私より勇気のある行動をとっている。私も後悔するくらいなら、伝えておけばよかった、と唸った映画でした。今その渦中にいる人は、自分の気持ちを見つめ直すこともできるので、ぜひ観てね。

恋愛恐怖症になっている人へ『エイミー、エイミー、エイミー!』

正直恋愛がもう怠い。ディズニー映画みたいな、“めでたしめでたし”なんてものがもう信じられなくなった年頃。いずれ別れてしまうのなら、その過程に経験する失恋は心を抉るだけだし、最初から関係性を築かない方が楽、なんて考えの方もいるのでは?
そんな方におすすめなのが、『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』。

主人公のエイミーは幼少期父親に植え付けられた、男女間のリレーションシップに対する不信感のせいで、一夜限りの関係しか受け付けない考えに。携帯電話も交換せず、肉体関係を持っても泊まって行かないなど、徹底して恋愛に冷めたバリキャリ女子です。仕事を頑張っていて、自分自身がいいアパートに住んでいて、良い生活をしていたら幸せ、という今風な幸せの定義を持つ彼女ですが、そんな彼女が恋愛に向き合ってみる話。

恋愛、わかります、面倒ですよね(笑)それに、エイミーみたいに自分自身で自分を幸せにできている生活って、とても素敵なことだと思うんです。邦題の副題が、それに“こじらせ”というレッテルを貼ったのはあまり良くないなと思うのですが、映画はすでに幸せな彼女が男性からアプローチを受けたことをきっかけに、他者に心を開くことを学んでいく、人間としての成長の過程を描いています。幸せの定義は人それぞれというのを前提にした上で、おすすめしたい作品です。

関係性にシロクロつけようと悩む人へ『きみの鳥はうたえる』

これは私自身もそうなのですが、名前のない関係に不安を感じて無理にでも名前をつけようとする人って、誰よりも恋愛に悩んでしまうのかなと思うのです。

例えば、「好き」って言うけど「付き合って」って言わない人との関係性って何?とか、肉体関係があったり付き合っているような接し方をしていたりするのに、「付き合って」って言葉を交わしていないから、何なのかよくわからないとか。いわゆる、曖昧な関係。

大人になると、こういうのって増える。10代後半から20代前半までは私も、こういうのに敏感じゃなかったけど、やはり大人になるにつれて結婚願望があればあるほど、よくわからないもの怖い病になるわけです。

しかし、「そういう事もあるよね」ってグレーを受け入れた方が豊かな感情でいられる恋もあるんです。『きみの鳥はうたえる』は、函館を舞台に3人の男女の一夏の曖昧な関係を描いた作品。言葉にしなくても伝わるものとか、曖昧だから手にいられるもの、見える景色もある。シロクロつけることにこだわって悩むぐらいなら、つけずにその瞬間を楽しむのもありなのかもしれない。ある意味、誰も教えてくれない、そういう抜け感を教えてくれる映画です。

悩みに合わせた映画選びを

恋愛に悩んだ時は、友達に相談するのもありだけど、映画とかを観て自分自身で一回自分の考えをまとめるのも良いと思います。結局最後に決断を下すのも、ごまかせないのも、自分の気持ちなのだから。

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