近年増加中！「六月病」とは？特徴は？医師が徹底解説
「六月病」はどんな症状がでる？
「『六月病』とは、気分の落ち込みや体の不調、だるさ、うつ病になっている状態などが該当します。つまり、症状は『五月病』とほとんど一緒なんです。『六月病』は医学的な正式病名ではないのですが、『五月病』と同じく世間で認知されつつありますよね。慣れない環境や新しい人間関係の中で、特に気分が落ち込む症状が当てはまります」（新見先生、以下同）
「六月病」の原因は？
「日本の年度初めは4月なので、環境が大きく変わるタイミングです。4月から仕事が始まり、一生懸命働いて少しだけ仕事に慣れたタイミングで疲れが出てしまう、というのと、ちょうど梅雨が来たりと季節の変わり目のタイミングが重なり、身体がついていかないことが原因とされています」
「六月病」はどんな人なりやすい？
「変化が苦手な人、予想外のことに対応するのが苦手な人、生真面目で優しい人などはなりやすい傾向にあるかもしれません。例えばの話ですが、入社したての会社といった新しい環境で『上司にキツく怒られてしまった…』『先輩が怖い』などといった、理不尽な経験や不当な扱いを受けることはあると思います。これまで生きてきた経験の中で、そういった”理不尽な経験”をこなしてきた人はストレス耐性が高く、予想外の出来事を柔軟に受け流すことができます。ストレス耐性が低く、打たれ弱い人は六月病になりやすいといえるでしょう。
また、最近はSNSを使うことが当たり前になっていて、仲の良い身近な人から知らない人の私生活まで”見える”ようになりました。昔は人の幸せ度合いや生活水準を知りたくても知ることができなかったけど、今は自分と他人を比較する機会が多くなった。『あの子は新しい会社でも上手くやっているのに…』『自分より先に出世している』など、新しいストレスの原因となっている可能性はあると思います」
あなたは大丈夫？「六月病」診断チェックリスト
- ★あなたは大丈夫？『六月病』チェックリスト
- 身体がだるい、疲れが取れない
- 食欲がない
- 寝つきが悪い
- 吐き気やめまいがする
- 不安や焦りを感じやすい
- イライラする
- 何事も面倒くさくなった
- 集中力がない
六月病にならないためには？対策や予防・ケア法
六月病にならないために必要なこととは？
「”鈍感力”はとても大事です。何かストレスがあったとしても、軽く流して「次！」と思える人なら、引きずることはないですよね。メリハリができる人は新しいことへの挑戦も軽やかです。僕はよく『レジリエンス』という言葉を使うのですが、これは日本語で言うと”復元力・困難をしなやかに乗り越え回復する力”という意味。柳の木のようにふわっとしているけど風が吹いても倒れない、そんな精神力を鍛えていくことが大切だと思います」
具体的にどうやってメンタル維持やストレス耐性を身に付けていけばいい？
「少しずつでいいので、【自分に負荷をかけていく】という作業をしてみてください。
”暑さ”を例でお話すると、暑い日には熱中症注意報が出ますよね。でも熱中症注意報が出たからとって言って、完全に外に出ない！となると、どんどん体が弱っていってしまう。暑い日に無理に外で遊べ！とは言わないのですが、「暑さに気をつけながら、外出してみよう。定期的に水を飲んだり、日影で休もう」というように注意を払いながら外に出ていくことで、体が暑さに慣れたり、強くなっていきます。
今の例は”暑さ”がターゲットですが、どんな物事に対しても、ちょっとずつ挑戦をしないとストレス耐性はついていきません。小さい挑戦を繰り返していき、「そろそろ限界かも」と分かったらそこでやめる。挑戦すればするほどストレス耐性はどんどん高くなっていくので、いろんな領域でやっていくことが大切です。
その負荷には個人差があるので、くれぐれも「私はできたんだから、あなたもできるでしょ」という押しつけはしないこと。それは自分が上司側の立場にいる人は特に気を付けておくべきことだと思います。
また、SNSとの向き合い方も人それぞれ距離感があると思います。SNSを見ることで疲れちゃった人は一度やめてみて距離を取るのもいいし、逆に人とつながっていたほうが元気をもらえる人はSNSは上手く使った方がいい。しかし共通して言えるのは、SNS上の人のプライベートを見ても「自分は平均以下」って思い込まないこと。そして、”いいね”やコメントが1万あることよりも、今の自分の悩みを話せる友達が2、3人いることのほうがよっぽど重要です。
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「六月病」に負けないメンタルケアに！女優やモデルたちのストレス対策＆モチベUP法
新木優子さん｜「深く考え込みすぎないことが大切。」
「深く考え込みすぎないことが大切。夜になると悩む人、多いですよね。自分を責めるのはやめて、解決策を前向きに考える時間へ切り替えること！ 反省する時は、その現場だけですること。家へは持ち帰らないようにしてます。」
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齋藤飛鳥さん｜「美味しいご飯を食べるとかウォーキングをするとか自然にストレスを発散」
「基本的にストレスを溜めないことが大事。昔は溜めやすくて、溜めたものも自分で解決しようといっぱいいっぱいになって、心に余裕もなかったと思う。でも、今は美味しいご飯を食べるとか晴れている日にウォーキングをするとか、自然にストレスを発散できるようになりました。グループで活動している時は常に大人数に囲まれていたので何事も自分のペースっていうのが難しかった分、卒業して一人で活動するようになっていい意味でマイペースに仕事もプライベートも過ごせるようになったのは大きな変化だったかも。」
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八木アリサさん｜「自分のケアを最優先に、友達と美味しいものを食べる♪」
「落ち込んだ時こそ、美味しいものを食べて、仲のいいお友達とお酒を飲んで、わーいってする！ あと、失恋したときとかは、次の恋！ってよく言うけど、本当にズタボロに傷心してる時は判断を誤りがち。だから、つらい時ほど慎重に。外に、この傷心を埋めてくださる方っていう矢印を向けるよりも、自分のケアが最優先。」
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ゆうにゃんさん｜「失敗できた自分を褒めること！」
「落ち込んだり病むことよりも、優先したいのは、失敗できた自分を褒めること。全く動かないのではなく、前に転ぶ人生も素敵じゃないですか...？ これからもきっと沢山の失敗があると思います。でも本当の失敗は、失敗をしないことかもしれません。そう考えながら、一つ一つ乗り越えていきたいですよね。皆さんも悩みを上手にコントロールしながら、今しかできない経験を、存分に楽しんでくださいね。心から応援しています。
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mimiさん｜「自分でハッピーになれる小さなことを生み出しています♡」
「どうしていつもそんなにハッピーそうなの？とよく聞かれるのですが、私の人生の師匠で、救ってくれたのは間違いなくお姉ちゃん。高校生の頃、学校のことで落ち込んでいて、人生で一番ネガティブな時期がありました。私の２歳上のお姉ちゃんはとってもポジティブで「クヨクヨしない！」「もったいないよ！」が口癖。マイナスなことを言わずに生きているお姉ちゃんを見ていたらとても元気になって、ネガティブな時間ってすごく勿体無いのかもと思うようになったんです。
今は、一日に最低でも一つは人のためになることをするように心がけています♪そうするとすごく気持ちが明るくなるんです！本当に些細なことですが、電車の中で席が必要そうな方に譲ったり、ペットボトルやゴミが落ちていたら拾って近くに捨てたり。そういう場面って毎日はないと思うので、友達に急に「いつもありがとう」の気持ちを伝えたり、いつもよりハートマーク多めで返信したりとか、自分でハッピーになれる小さなことを生み出しています。」
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