【美容師・中島潮里】「サステナブルなアイテムを取り入れて、整えています」

次にお話を伺ったのは、ar本誌でも人気の美容師・中島潮里さん。

中島さんにも、落ち込んでいる時にどういうことに取り組んでいるか聞いてみました。

ーしんどい時はどのようなことを実践されていますか?

今はスタイリスト(美容師)として活動していますが、アシスタント時代は決して楽しいだけの毎日ではなかったので、落ち込むことも、しばしばありました。

もともと体育会系な性格…というのもありますが(笑)、仕事中にヘコんだことは、次の仕事の成功体験だけがリカバリーしてくれると考えているので、とにかく「次にうまくいくように」と信じて行動するようにしています

例えば、もしも納得のいかない仕上がり(髪型)になってしまったら、考えられる原因をすべてお客様カルテに書き出して、過去にその方からヒアリングした「好みのスタイル」などを分析しながら、とことん見直してみたり。

そこで必要となるスキルアップのために、何人かの先輩に具体的な質問をして、営業時間外に練習したり、ウィッグを使って苦手なスタイルを特訓したりしていました。

ー仕事のモチベーションはどのように上げていますか?

これもストイックなのかもしれませんが(笑)、やはり仕事での成功体験がそうさせてくれていると感じています。

お客様や撮影モデルさんが、自分が仕上げたヘアスタイルを喜んでくれたり、褒めてくれたりしたときに、「頑張っていてよかった」と思えるし、次のモチベーションにも繋がります。

「自分の持っているスキルやパーソナリティが、誰かのためになっている」と実感することが、日々の気持ちをご機嫌に保ってくれている秘訣かもしれません

ープライベートで落ち込んだ時はどうされていますか?

そうですね。仕事以外で落ち込むことがあったときは、お風呂に入って、嫌なことも一緒に水に流すようにしています。お気に入りのクレイ入浴剤があるので、それを入れて湯船でデトックスすると回復します

CLAYDのクレイ入浴剤が今の一押しです。好きなブランドショップは、頻繁に覗くようにしていて、新作が出そうな季節のタイミングで店員さんにおすすめを聞いたりして、アイテムを選ぶようにしています。

先ほどの入浴剤もそうなのですが、自分自身が「気持ち良くない」感情を持っているときには、身体や肌、そして地球にやさしいサステナブルなアイテムを選ぶと、全てが良い方向に転じると思います

これもアシスタント時代の話なのですが、いつも疲れて帰って即就寝!というような生活だったので、当然食事も適当にしていて、コンビニで買ったものやファストフードばかり食べていたら、身体を壊してしまって…。

それが、今のサステナブルを推進する活動を始めた原体験なのですが、その頃に「どうすればもっと健康になれるんだろう?」とシンプルな探究心で、食生活改善や免疫力向上について調べ始めて、結果的にオーガニックのものが良いということに辿りついたんです。


白砂糖・動物性不使用の自家製ヴィーガンケーキのお写真

身につけるものや口にいれるものをオーガニックにすると、身体が元気になって、心のも良い状態に保てるようになりましたし、地球にもやさしくなれたという良いこと尽くしの流れになりました。

それまでは、休みの日も自分の時間を作らず、しゃかりきに働いていましたが、サステナブルを意識するようになってからは、自分を労わる大事さも知りました。

「サステナブル」って聞くと、「環境問題に意識の高い人だけがやっていること」だと捉えられがちですが、「自分を整える」という視点から追求していくと、自然に繋がるテーマじゃないかなと思っています


自然に還るお気に入りのタンブラーのお写真

ー最後に、読者のみなさんへ応援メッセージをお願いします

落ち込んでしまったり、しんどい時期は、つい他人と自分を比べてしまったりしますが、自分は自分・コンプレックスは個性だと思って、ありのままの自分を認めてあげて欲しいと思っています!

私も駆け出しの頃は、「都内のヘアサロンって、素敵な美容師さんたちばかり…」と比較して落ち込んでいた時もありましたが、食生活を変えて自分を見つめ直したことをきっかけに、「自分らしくいる」ということが一番自然体だと気付きました。

【PROFILE▷中島潮里】
美容室whyteのトップスタイリスト。1人1人の個性を活かし、自然体でいられるスタイルを様々な形で提案。オーガニックコスメだけを使ったメイクや環境を配慮したサステナブルなライフスタイルについても発信している。

◇◇◇

大変なことも多い時代ですが、この記事でお話を伺った、3名の素敵な女性たちのお話を参考に、ありのままの自分を受け入れたり、自分の気持ちをリカバリーする方法を発見してみてくださいね。

みんなが楽しく毎日を過ごせる世の中になりますように。

text:Arisa Takeshima